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平成の虚無僧一路の日記

「ジョン海山ネプチューン」に学んだこと 

2012年07月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



私は、ネプチューン氏のライブやコンサートは大抵
観にいきました。そのパワー、メロデイの美しさ、
超絶技巧にすっかり魅了されたのです。

ある時、コンサートで、最前列に、尺八家が数人
陣取っていました。腕組みをして苦虫を噛み潰した
ような顔でじっと、にらみつけるような目で観て
いるのです。プログラムが一通り終わって、鳴り
止まぬ拍手で、これからアンコールという時、
最前列の数人の“おっさん達”が立ち上がり、
「フン、あんなの尺八じゃないや」と、周りに
聞こえよがしに捨てゼリフを残して 出ていきました。

尺八家の大半はそんな人たちです。自分が習った
師匠の尺八しか認めないのです。ネプチューン氏の
コンサートに来る観客は、尺八家以外の人ばかり
です。尺八家で、彼に師事したのは、私以外に
3人だけでした。

まずネプチューンの尺八からして、普通の尺八と
違うのです。手孔の位置を下げ、手孔の直径が
1.5mmもあります。ですから大きな音が出せるし、
メリ音も楽に出ます。日本人は、旧来の製管法に
こだわり、手孔の位置や大きさを変えるという
発想がありません。

ある時、テレビ局の取材で、私も京都までお供を
しました。テレビ局のディレクターは、あくまで
「変な外人が、日本の伝統文化に憧れて、尺八を
習っている」という取り上げ方しかしようと
しません。彼に紋付袴を着せて、南禅寺で、庭石の
上に座らせて尺八の古典を吹かせる。「はい、石の
上にも3年ネ」。私がコメントを求められて、
「彼のすごいのは、尺八を完全に自分のものとして
しまって、尺八の可能性を格段に広げてくれたこと
です」と言ったのだが、全部カットされてしまった。
あくまで、伝統芸能を習っている立場でなければ
ならなかったのです。

ある番組では、生放送で、ネプチューン氏は冒頭で
「サテンドール」というジャズの曲を吹いたのですが、
司会者は、尺八で吹く曲はすべて日本の古典との
思い込みで、ジャズの曲とは知らず、「ネプチューン
さんは、尺八でジャズもお吹きになるんですね。今度
また機会がありましたら、ぜひジャズの曲を聞かせて
ください」と。ネプチューン氏は「あぁ」と目を
白黒。日本人の思い込みの強さは、こんな程度です。

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