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自然はともだち ひともすき

ほどほど 

2012年06月09日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し




Aさんはパネルの組み立てや痲紙の裏打ち、水貼り、ドーサ引きはもちろん、作品に似合った額縁まで自分で作ってしまう器用な絵描き仲間。ただし他人の依頼は殆ど引き受けない。
絵具代に四苦八苦、少しでも経済的になどとみみっちく考えてお願いしようものなら、画材屋さんと同額の報酬をばっちり要求してくる。

おしゃべり同志B子さんとはいつも滑らかに会話がはずんでいた。
「何もかも自分で作ったらば、かなりお安く上がるんでしょ。
うちの主人ときたら家に帰ればでんと鎮座してるだけ、1銭(円じゃない)だって私を助けてくれはしないもの」
散々相手をほめたたえたあとで裕福なのにしまり屋のB子さん、
でんと腰を据えたご主人は資産家で地方の名士だから、亭主自慢の匂いがしないでもない。

「子供のころは勉強もろくすっぽせず、先生も親の言うこともきかんどうしようもないガキ大将だったけど、
まぁ世の中へ出たらそれなりに何とかなるもんですちゃ」
昔がき大将、今はプロ並みのキンジを持てる生き方はそれだけで素晴らしいのに、お口の脂がまわり過ぎ
T大出の元級長なんぞは、そっくりかえっているばかりでなーんもできん。奴らときたら…

ほっといたらエスカレートしそうな気配に、A子さんは複雑な笑を浮かべて口を挟む
あのぅ、うちの主人、そのT大出身なんで・・・

ほら、言わんこっちゃない
生まれつきとはいえ口も重ければ腰も重い、でもそれでかなりのトラブルを未然に防たのはいいことだ。




しかし世の中はままならない。
日頃出無精を口実の在宅オタクに、先日連盟の新会長から突然の電話で泰平の夢は破られた。
会合に出席しないのは非常識であると大上段にばっさり
お茶でも飲んで楽しく語り合いましょうよとやんわり、大手搦め手から攻めて来る。
それは価値観の相違、楽しいとは思えない人種もいるから厄介なのよ
確か20年ほど昔、会合でお酌に回ってきたとき、
「あらゆる機会をとらえて自己宣伝をしなければ」と熱っぽく語る野心満々の新人だったのを思い出した。 
息子くらいの若いひと、それなりに苦労しているとおばさん((^┰^))同情はするけれど。


口八丁手八丁のAさんも、陽気なおしゃべりB子さんも今はもういない
残り時間の少なさにやっと気付いて、あたふた身辺整理始めなければと考え始めた矢先
この際すっぱり権威主義の世界とおさらばするのもひとつの選択肢だし。

―― なのに
その迷いは、時間とともに急速に薄れてきている。
自分にとって気にかけるほどの重い問題ではなかったらしい
権威主義に染まったあの方には少し気の毒だけど、そのうち忘れてしまいそうな気がする…



口は災いのもと。(出無精も?)

だけどそれが過ぎるのもまた災いのもと。

どっちだっていいじゃん なるように、なれば? (@^∇゚)/

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