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平成の虚無僧一路の日記

もう一人の虚無僧?現る 

2012年05月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



昨晩、名古屋駅前で吹いていましたら、自転車を引いた
小柄な男性が近づいてこられ、「普化宗の方ですか?」
と声をかけられました。「普化宗」を知っているとは
尺八仲間に違いありません。「私も尺八持っているん
です」と荷物の中から取り出された尺八は、物干し竿に
手孔を開けただけの素人作りのもの。長さも2尺1寸
弱あり、手孔の位置もでたらめなどうしようもない
尺八です。

蚊の鳴くような小さな音しかでませんが、その方の
性格そのものの 柔らかく、優しい音色でした。

一緒に吹かせてくださいと、童謡、唱歌、本曲、はては
アメージング・グレイスまで所望され、吹かさせて
いただきました。

驚いたのは、その方は、私の尺八に伴奏のように違う
旋律を吹かれるのです。しかも調律の全くできていない
竹で手孔を加減しながら、音程を合わせられるには驚き
ました。

いろんな方がおられるものです。どうやら、最近よく
名古屋駅で吹いておられるようで、先日 W氏が
「本物の虚無僧と偽物がいる」と聞いてきた“偽物”
とは、この方のようです。天蓋もゲ箱も袈裟もつけて
おらず、普段着で竹ズッポを吹いているのですから
「偽物」と思われたのでしょう。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください

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