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平成の虚無僧一路の日記

竹竹 (たけだけ) の会 

2010年06月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



今回の幹事役、甲府の奥田徹氏の『竹籟五章』で始まり、
『一二三鉢返し』『鹿の遠音』『奥州薩字』『山越』『息観』と
古典本曲に混ざって『孤響』『二管の譜』。『二本の尺八の
為の楸』『竹の四季より「春」』そして『遍路』と、聞き応え
のある曲ばかり。若い人もいる。

みな上手だ。そんな中で、私はプロとして、観客の期待にどう
応えるか。

まず、開場前1時間、長坂の町を虚無僧姿で托鉢に出た。
閑散とした町だ。人通りは 全くない。お店は ほとんど
シャッターがしまっている。20軒ほど周るも、全然 反応が
ない。店の奥に人影が見えても 全く無視されたり、奥に
引っ込まれたり。この尺八の音が心に響かぬかと、一音
一音 祈る気持ちで吹く。そしてようやく3軒 喜捨して
いただいた。虚無僧尺八は、「人に聞かせるものではない。
自分だけの世界だ」という人もいるが、それでは銭はいた
だけぬ。人の心を手繰り寄せる真剣勝負なのだ。

私の出番は最後の方、16番目に『編曲 滝落ちの曲』。
『滝落の曲』を 現代風にリズミカルにアレンジしたもの。
出番直前まで、ロで出るかレにするか、甲にするか乙に
するか。ピアニッシモかフォルテか、決めていない。
出たとこ勝負。その瞬間に決まる、というより、自然に
出た音だ。場の空気、観客の心を読んで、自然に音が
導き出される。最後は、滝の水が川となって流れて行く
のだから、デクレッシェンドで消そうかと思ったが、
観客の意表をついて、とびきり でかい音で一発出した。
すると 客席からどよめきの声。

終わって、「最後の一発はすごかったですね」と。
あれは、私も予定外だった。観客が“最後に何か”を期待
していたから、導き出されたのだ。

アンケートでは「カタチばかりの虚無僧ではなく、本物の
虚無僧を見た気がした」と。
はい私は“ホンモノの虚無僧”でござる。
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