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たかが一人、されど一人
読後感「官報複合体 権力と一体化する新聞の大罪」牧野 洋 著
2012年02月07日
テーマ:テーマ無し
知らなかったが、一昨年からネット(講談社:現代ビジネス)で公開されていたコラムををまとめて先月出版に至った本のようだ。日本のメディアの在り方に大いなる疑問を感じていたところなので、非常に興味深く読んだ。著者は元日経の記者で一応編集委員まではいっている。1960年生まれだから50歳ちょっと。日本を代表する新聞社の幹部として、これから楽ができる年齢の2007年に独立している。関係ない事だが小生も47歳で25年勤めた会社におさらばした。大いに共感するところだが、持てる才能が随分異なる。書かれている内容は至極もっともな事ばかり。日本の新聞が如何に安易に作られ、木鐸としての機能が失われているか、自ら身を置いていただけに具体的に説得力を持って書けている。「さんざ善い思いをした上に自分一人がいい子ぶりやがって」と、さぞかし会社からは嫌味を言われている事だろう。人にはいろんな生き方があるので、そんなことを言っても始まらない。メディアの側は書かれた内容をそれこそ真摯に受け止め反省してほしいものだ。著者が嘗て身を置いた新聞社を含む日本のメディアに疑問を感じた最大の要因は彼の経歴を見ると一目瞭然だ。彼がもともと英語が出来て、入社早々から英文日経の記者だった。そして28歳の1988年にはコロンビア大学ジャーナリズムスクールを卒業している。ひょっとすると日経が留学をさせてくれたのかもしれないが、記述がなかったように思う。たった一年ではあるが、ここでのトレーニングが彼の考え方を大きく変えたのだろう。実践的プログラム内容の幾つかがが紹介されている。英文日経の記者であったことから、外国の記者との付き合いで得た知識、海外メディアと我が国のそれとの比較も豊富に取り込まれている。内容については改めて書くまでもないが、日本の新聞報道は何れ明らかになる事を如何に早く報道するかの競争に明け暮れ、世間の目から見えない事、問題点を探り出す事がなおざりにされている。ここに彼我の違いがあると言うことに尽きるだろう。新聞社とて一企業であれば、経営の安泰を計ることから何をやろうが勝手かも知れない。著者が尊敬するアメリカの一流紙ウォールストリートジャーナルにしても、経営不振でイェローペーパーの経営者ルパート・マードッグに買収されてしまっている。当然クオリティーに影響が出るのもやむを得ない。それでも尚且つ一定のクオリティーが維持できているのは、新聞社における記者と経営の分離にあることも分かった。読売のなべつね氏にしても若い時にはきっと優秀な記者で、今のように下品な小父さんではなかったかもしれない。半世紀前のことになるが「マスコミ概論」なる授業を選択したことがある。教授は後に東京放送の社長になる諏訪さんだったことだけが唯一の記憶で、授業の内容は何も記憶にない。現代は似たような授業がいろいろな大学であるだろう。しかし米国のジャーナリズムスクールに匹敵するジャーナリストの養成機関は日本にはまだ存在しないと思う。半世紀前の授業に比べれば現代の講座は少しはましな教材も使い、論理的システム的にジャーナリスト養成カリキュラム少しはあるかもしれない。しかし、ジャーナリストに関して法科学院とかビジネススクールとか医者の研修制度のように実践をも合わせ、論理を叩きこむ養成機関有ろう筈がない。我が国ではジャーナリストなんてそんなに重要な職業とは誰も思っていない。この本を読んで一番感じたことはそこである。著者もその事は十分分かっている筈だ。日本の報道の問題点をこれだけ分かりやすく著すことが出来る才能を持ちながら、早々に家族5人共々温暖なカリフォルニアに居を移し、日本人に警告を発する。確かに賢い生き方かもしれないが、社会の木鐸を生み出す仕組みを構築するために、何か他の選択肢はなかったのか?好漢惜しむらくはの感が否めない。
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