映画『追憶』のプレミア試写会に、恵比寿の東京都写真美術館ホールに行ってきました。昭和19年11月南太平洋パラオ諸島のペリリュー島での日米の壮絶な戦いを記録映像で綴るドキュメント。
この映画のそもそも発端は、天皇陛下がパラオをお訪ねになられ、ペリリュー島の戦没者への慰霊のお姿を、プロデューサーの奥山和由が美しい風景として捉え、たまたま読んでいた『「愛の手紙」ペリリュー島玉砕〜中川州男の生涯』(升本喜年著・熊本日日新聞刊)と重ね合わせ、ペリリュー島の激戦の映画化を考え、美輪明宏のナレーションで作ろうとした作品。
監督は『エイブル』『ビリーブ』の小栗謙一、音楽は小林研一郎が担当した。
終映後、奥山和由、美輪明宏、小栗監督、原作者の升本喜年の舞台挨拶があった。
映像は、現地取材のドキュメントと米国防省、米国兵隊歴史部、米国立公文書館、陸上自衛隊第8師団、NHKと日米の膨大な資料映像で構成されている。
私は昔から、戦争映画の戦争シーンや時代劇のチャンバラシーンで、まぶしくて眠ってしまう癖がある。今回も一時、寝てしまった。また、ナレーションの美輪明宏の滑舌の悪さも気になった。ドキュメンタリーのナレーションはプロの方で分かりやすかった。
終映後のトークセッションで、米国の映像はとてもよく整理され、誰が何時、何処で撮影されたかキチンと整理されていたとの事。戦争中でも整理する余裕があったとの事。私も戦争中に、『オズの魔法使い』という映画が作製されていた事に驚いた事があった。
また最新のスタジオで録音中に、原因不明のノイズが入ったと言っていました。米軍が上陸するシーンだったそうです。
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