感想:アルツハイマーの親と、無駄と知りながら、それを支える息子の最後の献身と絆は素晴らしい
映画鑑賞
「ネブラスカ」
久しぶりに「感動」を受ける映画に巡り会った。
親子の「きずな」は、幾多の金の誘惑を乗り越え、ダッド(親父)の目的であった100万ドルの当たり券と思っていた「チラシ」の真実を知り、諦める訳ですが、更に自分の子孫への遺産を残したいダッドの気持ち。息子はそれを察知して親孝行をするストーリーはこころを打たれる。
そして二つ目の感動を受けたのは、放映が終わってもほとんどの観衆は立とうとしない。通常なら、映画のストーリーが終わると、制作字幕を見ることなく、すぐ立ち上がり退場することが多いのですが、今回は違う。字幕がすべて終わり、明かりが点灯するのを待って一斉に「アンケート」に感想を書き始めた。極めてまれな光景であり、余韻を残す名画であったことを物語っていた。主演ダッドの演出・表現・表情も素晴らしかった。中年男性に観て貰いたい一作かも知れない。
私とほぼ同年代と思われるダッド。自分と置き換えて考えてみるストーリーでもあった。
余韻:
現実に戻り、私は親孝行をしてあげられなった(後悔)。今になってそれがわかる哀しい人間。映画のようなこころある家族と社会は夢なのかも知れない(暴力シーンは別として)。
|