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雑感日記
平成8年(1996)川崎重工業最後の年、63歳
2011年11月18日
テーマ:テーマ無し
★平成に入って以来ずっと担当してきた国内市場の任務も実質的に最後の1年となった。
6月末を以て、高橋―古谷体制から、田崎―中島体制に移行したのである。
グループ紹介のトップページである。
そして、そのグループの機能図である。
前年に各地にあった地域販売会社を整理統合して、こんあ形になっていた。
販売と言う単純な機能だけではなくて、むしろ社会やユーザーたちに繋がるいろんな分野への対応に大きなウエイトを置いていた。
それを担当していたのが、ユーザーとダイレクトに繋がっていたソフト会社『ケイスポーツシステム』なのである。
20年経った今、当時はまだなかったソーシャルネットシステム(SNS)が充実して、
ちょっと形を変えてNPO The Good Times として、当時の仲間たちと、もう少し広い分野での展開を試みているのである。
NPOのホームページの団体会員プロジェクトにのトップに、田崎さん主宰の『孫文を語る会』が来るのも何かのご縁である。
★この年からは、販売は引き継いでくれる中島君に任して、その他の分野を担当していた。
物流関係では、故岩崎茂樹君が二輪車の1台送りのシステムと器具を運送会社と協力して殆ど完成の域に達していたし、
谷沢君が担当した、CS部門では、自動車学校などの設立に一生県命だったし、
南君担当のケイスポーツシステムも、ユーザークラブKAZEは55000人の最高を記録するなど、
トータルシステムとして機能する仕組みを創造を企図していたのだが、完成するまでにはちょっと時間が足りなかった感じであった。
業界ではホンダの宗国さん(のち自動車工業会会長)や水島さんなどと一緒に、二輪車協会(NMCA)の立上げに努力していた年で、この件もあってホンダの青山で、ホンダの企画の人たちといろいろ会議をやったりしたものである。
関東のサーキット松井田も6月には認可が下リて、松井田町の議員総会も通り、それを受けて川重サイドの経営会議の承認もとったのだが、実現しなかったのはどういう経緯だったのかは、よく解らない。
物事、ホントに色濃く担当していたものでも、なぜ実現しなかったのか、よく解らないものがある。
サーキット専用のスポーツ4輪、X-11も、この松井田プロジェクトも、陽の目を見なかったが、何故かその理由は解らないなど、会社の仕事は、直接の担当を外れると、次々に引き継がれていくものだから、それ以降のことは解らなくなってしまうのである。
★6月末で、KMJの専務は退任して、
7月からは川重に戻って、翌年6月末までの技監の任期を、所謂『特命事項担当』として、上記の業界や、松井田や、自動車学校などを手伝っていたのである。
当時、3階に理事室と呼ばれる部屋があって、無茶苦茶広いスペースに、6人ほどの技監や理事さんが同室していて、その横にはゴルフのネットの張った打ちっぱなし場もあったのである。
一人あたりのスペースで言えば、100坪は十分あった広大なものだった。多分、こんなに広いスペースを占有した人は、日本でもまずいないのではと思うほどの広さであった。
アメリカ帰りの佐伯企画部長(元川重副社長)が作ってくれたモノで、稲村暁一さんは、その部屋の横にあったゴルフ練習場のお陰で、ゴルフを始めたりしたのである。
そんな部屋のなかで、時間もあったから、入社以来の仕事の記録を日記帳など持ち込んで纏めたりもしていたので、それが今頃結構役に立っているのである。
翌年の6月末までの任期であったが、すでに63歳になっていたし、それ以降のことなど全く考えたりはしなかったように思う。
そんな、最後の1年だったのである。
何事にも直ぐハマって熱中するのだが、環境が変わると不思議なくらい割り切って、新しい環境の中で何かをやろうとする性格なのである。
アレだけ拘っていた、販売台数なども後任の中島君に譲ってしまったら、殆ど気にならなくなってしまうのである。
そして新しい環境がどんなものであっても、それはそれで結構楽しく、やりたいことはいっぱい見つかるものである。
★この年の1月、村山総理が辞任している。
円レートは105円、株価は2万円を超えていた。
川崎重工業は大庭社長、高橋副社長時代で、その高橋さんがKMJの社長を兼務されていた時代である。
川崎重工業100周年で、イギリスのサッチャー首相が神戸で10月15日に記念講演をされている。
昭和32年(1957)から40年間、出向期間がその半分も占めるのだが、普通のサラリーマンの方とはちょっと違った。
自分でやりたいことを見つけてそれをやる。そんな会社勤めであったように思う。
『自分のやりたいことがやれ太ので』給料が安いなどとは、思ったこともない。
入社がコネだったので、『入れて頂いた』と言うのが最後まであって、
『ちゃんとやらぬと』入れて頂いた方に申し訳ないという気持ちであったのは事実である。
そんな気持ちで過ごしてきた40年だった。
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