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尺八と横笛吹きの独り言
こうなれば、ただただ……吹くしかないなあ……
2011年10月26日
テーマ:テーマ無し
●夜々の星
昨日あたりから古曲の「夜々の星」を吹いている。
音源と合奏するのでなく、ただただ間違えないようつかえないよう尺八だけで吹いている。
12月の師範試験が近づいているが、問題は古曲である。
なかなか想像がつかない。いったい何が出題されるのでしょう。
青柳・若菜・御山獅子・夜々の星・五段砧・八重衣・萩の露・七小町などに照準を合わせている。10日前に試験曲が発表されますが、それから特訓しても遅い。
いまは、これらの曲を一応吹けるようにしておきたい。しかし30点段階にしかない。
それらの曲のどこがポイントで「ここが出そう」、「ねらいはここ」というポイントがわからないものだ。いまがただただ、つかえながら吹くのみ。
ひょっとして「御山獅子」あたりが、きそうだ。「若菜」も本命ですが……わかンない。「萩の露」はなんとかいけそう。
七小町は東京で二回も出題されていて、もう来ないでしょう。五段砧も来そうだ。
どれも私にとっては上級曲でむずかしい。
こうなれば、ただただ……吹くしかないなあ……
●夜々の星
磯のあわびの片思いに身を焦がす女が、いく度か恋文を送るが、返事はなしのつぶて。
毎夜雲間に見える星を眺めて、涙の水を硯に、わが燃ゆる思いを書き送りたいという、
強烈な恋心をうたっている。
片思いに身を焦がす女性……曲の意味を考えると、この女性が哀れ。
男にとってみれば、女性にこうも思われてみたいものだ。
「萩の露」も女性の恋焦がれる思いをつづっている。
昔の女性はこうしてじっと耐えたのでしょうか。
●〔口語訳〕
再び三度思い悩んだが、思うがままに書きしるして、彼の人に見せようとしたが見てはくれない。
海女が波をくぐって海底にある「みるめ」という海草を刈るというが、仮にも「みるめ」と名がつく
からには刈って貰いたくない。「みるめ」(見る目)を刈られては、すべては空しくなる。
「みるめ」は手を解かれて貰いたくないのが、私の切なる願いなのである。わが思いを手残しに書きしるしたことは、
恥しさで忍草のように、また、あしたの露のように消え入りたい。たとえか細い光の星が、とうとう暗くなってしまうように、わが思いが遂に届かないようなことになるにしても、絶望をせずに幾夜でも思いこめ、わが涙を硯の水にして、空なる星にことづけを頼みたいのである。
http://www7.plala.or.jp/mizu000/4kyuu/hoshi.htmlより抜粋
今はすぐ恋の相手を、ダメとわかればとっかえひっかえ変えてしまうのだろう。
こうした耐える女性に男は魅かれるものなんですけど……
曲の「夜々の星」の悲しい主人公の女性には……早く気持ちを入れ替えて新しい出会いを探してほしいと願いたい。あまりにもかわいそうね……
●「青柳」もまた吹きだした。
ただただ吹くしかない。
どの曲も20分はかかる大曲だ。あっという間に40分50分はきてしまう。
何回か吹きこなし、つぼや難所が見通せるところまではいかない。
あと1カ月でどの程度いくのかしら?あせってもしょがない。
ちょっとづつ吹くしかない。
●お話変わりまして
市の三曲演奏会の役割分担について……
20名ほどの小さい組織ながらも、三曲の演奏会では全部で次のような係が必要です。
●役割分担として考えたもの
会費集金・謝礼渡し・弁当・お茶・受付 ・アナンサー・アナウンサー補助・
曲説明資料集め・アナウンサー原稿作成 ・めくり作成・当日めくり・プログラム作成と製本・当日看板取付・控室鍵開け・筝・三絃運搬・終了後の会場椅子片付けと最終確認・
ごみ回収・控室片づけ・控室鍵返還
私は事務局ですから、これらを考えながら、自分も演奏しなくてはいけないわけです。強力な助っ人が必要。幸いにも分担して役割も進んでいる。
●市の三曲演奏会の今後の方向性
三曲も民謡も邦楽関係はご存じのようにどこも高齢化により若い人不足で先細り状態です。
師匠先生の高齢化に伴い、脱退やら何やらで……市としての三曲が存続しにくくなっています。
さてこのような時代に存続させるためはどのような形が望ましい形なのか模索する時期にきています。わたしらの属する三曲の組織も同じ状態です。
市の三曲という「市」という冠(かんむり)をなくしてみたら?……○○会(師匠名)という屋号を外してみたら?……そしたら自由に様々な三曲の組織がこの演奏会に参加できるかしら?
いっそ「三曲を楽しむ会」のように様々な会の混合チームにしたら……
この市以外の友人や知人なども参加しやすくなるかも……?
市という冠や○○会という冠が、垣根を作っていることもある。
●さて私の属している民謡では……
師匠の体調不良による解散宣言で会主がいません。そこで自由会派を立ち上げていまして、私もその一人に属します。ですから様々な方が母体の会には属していながらも、ダブってこの自由会派の我々の会に練習に来ています。
会主がいる会には他派の方が入れば破門になるでしょう。残念ながら邦楽の世界はそういう世界です。私らの会に首を出しても本家の師匠から破門されることはないはずです。「会主のいない勉強会で練習しています」といえば許されるからです。
おさらい会は混合チームです。うるさく言う方はいません。どこの会派も歓迎です。
逆に長(おさ)がいないわけですから、まとめるのは大変になります。
しかし参加人数は少しづつ増えています。
さてどういう形が望ましいのか模索段階です。
あまりかたくなに旧来の組織にこだわると、潰れるのは目に見えています。
これは今は早急に結論を出すことではありませんが、遠くても近い将来を見据えてかからねばなりません。今日はそんなことを考えました。
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