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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

西オーストラリア・花紀行(4) 

2011年10月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 この旅の4日目(2011年10月11日)はパースからの中間点で宿泊した
ジェラルトン(Geraldton)からモンキー・マイア(Monkey Mia)などで知られ
世界遺産に指定されているシャーク・ベイ(Shark Bay)に入ります。



 パースから北をドライブして気づくことは、ユーカリのような背の高い木が少なく
高くても4〜5メートル。ほとんどは人の背丈より低いブッシュで、
地面が見えるほどまばらに生えているのです。
これが、背の低いワイルドフラワーの生育・繁殖に好条件となっているように思います。

 相変わらず運転しながら変わった花を見つけると停車して撮影するというドライブです。
そんな旅をしていると、道路脇のワイルドフラワーは同じ種類がどこでも満遍なく
見られるというものではなく、限られた場所に集まって生育していること、
また、牧場など人の手が入った所では少ないことなどが分かって来て、
多少効率的になってきます。
でも、あまり種類が多いので、すでに撮影済みの花かどうか分からなくなってしまうのが
辛いところです。





 さて、今夜の宿泊はこの旅の最北地、モンキー・マイアですが、
まず世界遺産地区の入り口、ハメリン・プール(Hamelin Pool)で「生きた岩石」とか
「世界最古の生物」と呼ばれるストロマトライト(Stromatolites)を見に行きました。

 この地区が世界遺産に指定された理由はこのストロマトライトがあったからと
いわれるので、きっと案内もしっかりしているだろうと思って車を進めると、
何だかさびれたキャラバン・パークに入ってしまったようで、
案内図も駐車位置の指定もなく、「おかしいなぁ〜」と思ったのです。

 こんなところに珍しくお土産などの小さな売店があったので、
店員のお嬢さんに聞いてみると、親切に売店を出てその裏の砂の丘を越えて行くのだと
道を教えてくれました。
看板だらけもうんざりですが、これほど何もないのも拍子抜けですね。



 肝心のストロマトライトは木で造られた桟橋からつぶさに観察できますが
何も知らなければ、海の浅瀬にある岩にしか見えません。
藍藻類と呼ぶ繊維状の微生物の間に海中の石灰砂などが蓄積して
成長しているのだといいます。その営みは30数億年前から続いており、
地球の酸素形成の起源ともいわれ、非常に珍しく貴重なものなのです。




 次に訪れたのは、もう少し先のシェル・ビーチ(Shell Beach)です。
名前の通り、海の砂浜にあたるところが全て貝殻なのです。
貝殻といってもとても小さなもので、人の爪ほどの大きさでやや象牙色がかった白です。

 この場所に貝殻が堆積し始めたのは4000年も前のことで、嵐などで打ち寄せられ
現在では10メートルの深さにまで達しているといいます。
それが110キロもの海岸線を形成しているのですから壮観です。



 貝殻が堆積したビーチの下部は貝殻が石灰などで「のり付け」状態で固まっており
かつてはそれをブロック状に切り出して建築に使ったといいます。
現在では、世界遺産の地区に指定されて、切り出しは補修のため以外は
行われていません。
モンキー・マイアに近いデナム(Denham)にこのブロックで建てられた
レストランがありますが、残念ながら立ち寄る時間がありませんでした。

 今回の花紀行(4)ではモンキー・マイアまでたどり着く予定でしたが、
気ままな旅のように、道草の執筆で予定の分量になってしまいました。
モンキー・マイアは次回にご紹介することにします。



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