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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

西オーストラリア・花紀行(2) 

2011年10月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 州都パースに着いて2日目(2011年10月19日)は郊外の
フリーマントル(Fremantle)です。花紀行ですが、今回は花はありません。
レンタカーは3日目から借りる予約を入れてあるので、パースのシティからの往復は
行きを電車で、帰りをフェリーということにして出かけました。快晴です。


 パース駅からの電車に乗るには特別難しいことはなく、乗車券を買おうと
自動販売機を操作していると、係員がやって来て親切に行き先などを聞き、
さっさと発券してくれました。
どうやら、私たちは右も左も分からない外国人老人旅行者に見えたようです。



 フリーマントル駅まで28分。土地の人と同じ電車に乗り、
窓外の住宅などを観察するのも旅の楽しみの一つです。
同乗の小さな女の子が私にニコニコするので、
彼女の隣のお爺ちゃんらしき人を見ると、私と同じスタイルのヒゲをたくわえています。
私は自分のヒゲを撫でながら、「同じだね」と微笑み返してあげたのです。

 フリーマントルはスワン川をはさんでパースの対岸の河口の港町。
着いたフリーマントル駅は1900年台初頭に建てられたレンガ造りの駅舎で
とても良い雰囲気。州の歴史遺産に指定されています。
街全体も古い建造物を丁寧に保存してきただけに、しっとりとした趣があり清潔で、
港町にありがちな粗雑さは微塵もありません。



 私たちはまず、無料バスに乗って有名なフリーマントル・マーケットへ向かいました。
パースに来る観光客は必ずといって良いほど訪れる所で、週末に開かれます。
1830年台に建てられた施設をそのまま使っているマーケットは広大ではありませんが
食品や衣類、雑貨、野菜、果物など多彩なものが売られています。
見るだけでも楽しく、土地の人の生活が垣間見えてこれも興味深いものです。




 もう一つ、名物といっては語弊がありますが旧フリーマントル刑務所も見所です。
マーケットから歩いて行ける距離です。
1850年台にイギリスからの囚人によって建てられ、20年前の1991年まで
実際に使われてきました。
オーストラリアの囚人遺跡群の一つとして世界遺産に登録されています。

 私たちは看守のような雰囲気のガイドさんの案内で施設を見学しました。
監房が並ぶ4層の建物はまるで映画に出て来るようで圧巻。
罪を犯して、狭い房に閉じ込められ自由を奪われた囚人たちの悲痛な叫びが
聞こえてくるようです。



 中央の教会に続く狭い通路は、ここだけ両側の壁が淡いブルーと白に塗られ、
その境目に水平に黒の線が引かれています。
それは、処刑場に入るための通路なのです。ここで44人に絞首刑が執行されました。
なお、オーストラリアは1985年のニュー・サウス・ウェルズ州を最後に
全国で死刑が廃止されています。



 お昼はマーケットの西側、カプチーノ通りのカフェでランチをし、
海岸にある西オーストラリア州では最古の建造物で刑務所として使われたという
ラウンド・ハウス(Round House)に立ち寄って、フェリーでパースに戻りました。



 フェリーから見るスワン川両岸の景色も格別。
多くのヨットやボートが係留され、水辺の家々はお洒落で豪華です。
このような生活を当たり前のようにしている人たちがいると思うと、
羨ましさを通り越して、資源が豊富な西オーストラリアの強さを実感するのです。


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