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小春日和♪ときどき信州

本・川上元気 「百花」 

2023年01月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し




 作品紹介・あらすじ「あなたは誰?」徐々に息子の泉を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく泉。ふたりで生きてきた親子には、忘れることのできない“事件”があった。泉は思い出す。かつて「母を一度、失った」ことを。母の記憶が消えゆく中、泉は封印された過去に手を伸ばす──。記憶という謎<ミステリー>に挑む新たな傑作の誕生。「あなたはきっと忘れるわ。だけどそれでいいと私は思う」「また母が、遠くに行ってしまいそうな気がした。あの時のように」……あの一年間のことは、決して誰にも知られてはいけなかった。小説『世界から猫が消えたなら』『四月になれば彼女は』などで大きな衝撃を与えてきた川村元気、待望の最新文庫。
                読書備忘録 
そうだったのね。一年間も?そんな母親には見えなかったようだけれど、それがあったからその後の母は息子に愛情を注いだのだろうか?捨てられる?って思っていたのか?
それにしても、ポイっとって感じで家を出るなんて、そしてしゃらーっと帰って来てしまうなんて・・・
そして認知症の母が見たかった上半分の花火!の話に、えー・・・そうだったの?なんか切なくてこちらまで泣けてきた。
とはいえ、ヒトゴトなのだけれど、どうでしょうね?私の場合そう遠くはない現実でしょう。ボケるか余命を知らされるか、どちらがいいか?なんて話すことがあるけれど、私はボケるのはイヤだわ。
母は老衰だった。全部使い切りましたよ。どうだすごいだろー!ときっと言っているんじゃないかと勝手に思って見送った。
とにかくこのような本を読むと自分と重ねることが多くて・・・息子しかいないからおむつ買いに行ったり、パジャマ買いに行ったり、できるかなぁー・・・仕事は絶対にやめてはダメだよ!ふらふらどこかに行くようだったら、こっそり縛り付けておいてもいいから!と、こっそり言っておこうかと・・・悲しいかなそんなことを思うのです。
★★★★☆
読んだのは単行本

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