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舟を編む 

2022年12月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「舟を編む」。
BSプレミアムで12月12日(月)13:00〜放送。

松田龍平、宮アあおい共演。三浦しをんの小説をもとに、
辞書づくりに取り組む人々を、
石井裕也監督がユーモアを交えて描く心温まる感動のドラマ。
2013年(平成25年)4月に観たときの感想文です。

去年の6月に原作を読んでいたので楽しみにしていた映画です。
2012年度本屋大賞第1位のベストセラー小説の映画化。

玄武書房に勤務する
馬締光也(まじめみつや/松田龍平)は職場の営業部では
変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を
見込まれ辞書編集部に配属される。

新しい辞書「大渡海(だいとかい)」、
見出し語は24万語、完成まで15年。
編集方針は「今を生きる辞書」。

編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男の
西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。

仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、
馬締は下宿の大家の孫娘の林香具矢(宮崎あおい)に
一目ぼれするが、彼は彼女に自分の気持ちを
伝える言葉が出てこない。

馬絞役の松田龍平が適役ですね。
内気で人との付き合いが下手な馬絞を
表情と動作で上手に演じています。

今の言葉で言えば発達障害気味。
その彼が言葉に目覚めるところが面白い。
映画には映画、本には本の良さがあります。
映画を見て本を読む、その逆も又、楽しいものです。

本を読んだ時の感想文を書いたので、下記に。
今日の読書紹介は「舟を編む」。
作者は2006年に「まほろ駅前多田便利店」で
直木賞受賞した三浦しをん。

タイトルがいいデスネ。”舟を編む”とは何だ?
26ページを読んで解りました。

荒木が馬絞に説明する。
”なぜ、新しい辞書の名を「大渡海」にしょうとしているか、
わかるか”…。
”辞書は、言葉の海を渡る舟だ”…。
そうです、
この本は辞書を作る過程を
ノンフィクション風に書いた本でした。

言葉とは生まれた時から少しづつ言葉を学び、話す、
書くと情報手段として我々は意識せずに使っています。

だが、一つ一つの言葉には意味があり、
その言葉を定義するには膨大な血の滲むような地味な
作業の上に辞書が作られる事を忘れています。

主人公の真面目ならぬ馬絞光也は、
褐コ武書房 第一営業部から辞書編集部へ荒木公平に
引き抜かれて辞書の編纂に当たる。

大学教授を定年退職した松本先生の元で同僚の西岡、
契約社員の佐々木さん、西岡の後任の岸辺等と共に
大渡海の完成を目指す。

勿論、辞書オタクの馬絞の恋愛物語も
ストーリーに入っていますよ。
そのさわりは94ページです。

”顔を上げた香久矢と目が合う。香久矢が楽しそうに
笑っていたので、馬絞も笑った。
心臓は限界まで高鳴っていたが、幸いなことに
破裂も機能停止もしなかった。
香久矢の顔が近づいてきて……”。
後は読んで下さいね。

そうですね、最近は辞書を引くと言えば、
パソコンですぐwikipediaで検索ですからからね。
でも、その元は辞書からwikiに
流用されていますから、源は同じでしょう。

言葉は心、気持ち、思い、考えを相手に伝えるのに
なくてはならないもの、目は口ほどに物を言うけれど、
やはり言葉で伝えないと相手に伝わらないでしょう。

その言葉の意味を教えてくれる本でした。

本からの抜粋(P258)です。
佐々木は壁際で白ワインの入ったグラスをけ、
西岡はあいかわらず軽薄な物腰で
挨拶まわりを続行中である。
『大渡海』の完成を喜び、だれもが笑顔だ。
俺たちは舟を編んだ。
太古から未来へと綿々とつながるひとの魂を乗せ、
豊穣なる言葉の大海をゆく舟を。

P.S
日本アカデミー賞で最優秀作品賞ほか、
監督賞(石井裕也)、主演男優賞(松田龍平)、
脚本賞(渡辺謙作)、録音賞、編集賞の
6部門で最優秀賞を受賞した作品。



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自分の辞書を作る

yinanさん

monさん、おはようございます!
「言葉」は人間にとって大切な意思疎通の手段です。

「言葉」の語源は諸説ありますが、
私は「言の葉」説がいいですね。

葉は木によって特長があるように、話すことによって人が
判別できるということから来ているそうです。

仰る通り、「言葉」は自分のボキャブラリーから、
適切な言葉を選んで、相手に自分の意思を伝えています。

だから、「言葉」での表現力を豊かにするには、
たくさんの言葉を覚えることだと思っています。
(文章を書くのも同じでしょう)。

本作の「辞書は言葉の海を渡る舟、
編集者はその海を渡る舟を編んでいく」の通り、
自分の『大渡海』を創ることにより、
より、相手の琴線に触れるような会話が
出来るのではないでしょうか。

2022/12/16 09:33:41

舟を編む

monさん

この映画、私も原作も読んでいたので楽しみにして観ました。
最優秀作品賞をとっていたのですね。
松田龍平はとてもいい味 出していましたね。

言葉にしないと伝わらない…
言葉にしても伝わらないことも多いです。
また、口にする言葉って
その人の心の深層が 
知っている言葉の中から選択しているのだということを
教えてもらってから、
何気なく言葉を発した時にハッとさせられること多いです。

2022/12/15 10:48:32

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