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保阪正康「日本史縦横無尽・備忘録に凄まじい記録 国民を死地に追い込んだ責任感が欠如した東條英機」 

2022年12月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



友人の川口重雄さんからのメール(抜粋)を転載します。
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各位         12月8日〔本日第1信〕お早うございます。放射冷却の影響で今朝もこの季節らしい気温と快晴の天気です。多摩川河畔には丹沢山地からの冷たい西風が吹いています。開戦記念日の今日、『東京新聞』は社説「戦争の足音が聞こえる―開戦の日に考える」、1面コラム「筆洗」、23面には「戻らぬ父の名誉―捕虜虐待疑われ……刑期終えず病死」という捕虜虐待の罪で服役した群馬県出身のBC級戦犯の記事。娘さんが死後も報われない父親の人生について述べています。28面(第2社会面)では「「加害と被害は二分できず」―祖父が日中戦争従軍後 被爆死」。日中戦争の中国各地を転戦し、北部仏印進駐でベトナムに渡り、除隊後に1945年8月6日に被ばくして3日後に亡くなった祖父、2008年に死去した父親(享年95歳)も被爆。父親の遺品から見つかった祖父の戦地の写真250枚について、息子さんが紹介しています。社説は軍拡と増税の表裏一体の関係について述べていますが、5年(2023〜27年)で43兆円の防衛費(軍事費)増がいかなるものなのかとの関係については薄いです。戦前・戦後史を学んできたものには、まさかと思う軍事費の膨張、それをおかしいと言わないメディア、政治音痴の野党。誰も救われない統一教会の被害者救済法案も通ってしまいます。【第2回「大人の学習体験旅行in九州」のご案内】日時:2023年3月18日(土)〜23日(木)5泊6日費用:21万4000円(羽田空港発)申込締め切り:2023年2月24日(金)問合せ:株式会社 富士国際旅行社 〒231-0062 神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7ヒューリックみなとみらい11F-4電話  045-212-2101 fax ?045-212-2201E-mail:yamada@fits-tyo.comご案内:今年6月〜7月の第1回に続き、ご案内させていただきます。鹿児島県日置市の第15代沈壽官窯から西九州を縦断し、水俣、天草下島、長崎、名護屋城址、そして福岡空港へ。ぜひご一緒しましょう。


【友人からの情報】1.保阪正康「日本史縦横無尽・備忘録に凄まじい記録 国民を死地に追い込んだ責任感が欠如した東條英機」(日刊ゲンダイ)221206-----Original Message-----保阪正康 日本史縦横無尽・備忘録に凄まじい記録 国民を死地に追い込んだ責任感が欠如した東條英機(日刊ゲンダイ)221206https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/315509公開日:2022/12/06 17:00 更新日:2022/12/06 17:00 石原莞爾のように、満州事変に自省の念を漏らした軍人はそれほど多くはない。最も甚だしいのは、兵士の士気が落ち、国民が脆弱だから戦争に負けたのだという軍事指導者である。石原と対立関係にあったのは東條英機だった。3年8カ月の太平洋戦争のうち、2年8カ月を担った指導者だ。1945年8月10日から13日までの備忘録などの中に凄まじい記録が残っていて驚かされる。 この間、東條は重臣の一人として、ポツダム宣言の受諾に反対して、断固本土決戦を主張していた。天皇の前でもひたすら戦争継続を主張するだけでなく、彼自身の書き残した記録では、「第一戦将兵は今日其の必勝を信じ敢闘しつつ在り若者は勇躍大義の為喜で死地に就きつつ在り」と言い、さらに幾十万の戦死者や戦病者、その遺家族今やその気持ちでいると決めつける。その上で次のようにいうのである。「然るに新爆弾に脅へソ連の参戦に腰を抜かし一部条件を附し在りと雖、全く『敗戦者なり』との観念に立ちたる無条件降服を応諾せりとの印象は軍将兵の志気を挫折せしめ(以下略)」若者が喜んで死地に赴いている、それなのに敗戦とは彼らを裏切ることではないのか、というのがその趣旨である。 これは8月11日に書いた一文だが、13日に書いた手記には開戦時の指導者として、国民の忠誠心を信じていたが、「(4年後の今)もろくも敵の脅威に脅へ簡単に手を挙ぐる如き国政指導者及国民の無気魂なりとは夢想だにせざりし」と結論づけ、その不明を恥じると書いている。 東條のこうした手記は、東京裁判の弁護団長・清瀬一郎の元に保存されていて、結局東京裁判では日の目を見ることはなかった。それを日経新聞の一記者が発見して私と半藤一利さんの鼎談で紹介した(『「東京裁判」を読む』日経ビジネス文庫)。 私たちは東條のこの考え方に愕然とした。何より国民を死地に赴かせての責任感が全く欠如しているからである。国民をどれだけ戦死させれば気が済むのか、というのがこうした手記を読んだ感想である。 このシリーズの流れで、前回の石原莞爾の満州事変でいかに多くの若者を死なせることになったかとの最後の言葉と比べると、あまりにも人間としての資質が異なる。巣鴨プリズンでの日々が深まるにつれ、東條が若者の新兵の霊に怯えるようになったのも故なしとは言えない。 =つづく///////////////////////////////////////////////////////////
(了)

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