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2022年04月09日
テーマ：テーマ無し

3日前に見た浅草の桜は，早く咲いた分，だいぶ散っていた．
昨日，台風第1号が発生した．早いようだけど，例年よりは遅いのだそうだ．
季節はこうして進んでいるのだね．
最近は，お取り寄せの機会がだいぶ多くなった．
たとえば，新幹線代もかからずに，京都へ行かずして「瓢亭」の料理が食せたりもする．もちろん冷凍ものではなく，美味い出汁が楽しめる．


















　　　La vie d'une fleur est courte... vous aime les filles!

　　　Leica M10+Canon 100mm F3.5 II (L)　














■変異株XE
ο株のBA.1が劣勢になって，東京都ではすでにBA.2に80%以上置き換わっているという．なんでも，英国の公衆衛生局UKHSAとWHOが発表した初期のデータでは，ο株の変異で，BA.1とBA.2の特徴の一部を備えた，感染力がBA.2を約10％上回る強い ”XE” なる変異株が出てきたのだという．
1月中旬に英国で初めて検出され，その後600件以上の症例が確認されている．
この変異株は既存のワクチンを回避する可能性があるという．

日本では近々に第7波到来の懸念があるとされている．さて，今後どうこの新型変異株が動いていくのか...
新型コロナウイルスに慣れっこになってしまっている日常に，褌を締め直してかからねばならない．
ウクライナ侵略ほぼ直前に，雑誌Foreign Affeairsが特集を組んでいた．
予見していたかのような企画だ．オンラインで有料購読だが，幾人かの著者の要約は無料．要領よくまとまっているので，以下に引用掲載いたします...








プーチンを支えるユーラシア主義思想　
イワン・イリインとＡ・ドゥーギン


Foreign Affeairs 2022.2.16. Wed配信




２０００年代初頭以降、ロシアではアレクサンドル・ドゥーギンのユーラシア主義思想が注目されるようになり、２０１１年にプーチン大統領が「ユーラシア連合構想」を表明したことで、ドゥーギンの思想と発言はますます多くの関心を集めるようになった。ドゥーギンはリベラルな秩序や商業文化の破壊を唱え、むしろ、国家統制型経済や宗教を基盤とする世界観を前提とする伝統的な価値を標榜している。ユーラシア国家（ロシア）は、すべての旧ソビエト諸国、社会主義圏を統合するだけでなく、ＥＵ加盟国のすべてを保護国にする必要があると彼は考えている。
･･･（バーバシン）


イワン・イリインは歴史上の偉大な人物ではない。彼は古典的な意味での研究者や哲学者ではなく、扇動主義と陰謀理論を振りかざし、ファシズム志向をもつ国家主義者にすぎなかった。「ロシアのような巨大な国では民主主義ではなく、（権威主義的な）『国家独裁』だけが唯一可能な権力の在り方だ。地理的・民族的・文化的多様性を抱えるロシアは、強力な中央集権体制でなければ一つにまとめられない」。２００６年以降、プーチン自ら、国民向け演説でイリインの考えについて言及するようになった。その目的は明らかだ。権威主義的統治を正当化し、外からの脅威を煽り、ロシア正教の伝統的価値を重視することで、ロシア社会をまとめ、ロシアの精神の再生を試みることにある。･･･（A. バーバシン）


プーチンがユーラシア主義のイデオロギーや権力志向に取り憑かれ、合理的な思考を失い、ウクライナ侵略のコストと利益を判断できなくなっているとすれば、彼は今後も現在の路線を突き進むと考えるのが無難だろう。ウクライナに対する大規模な地上戦の開始を阻むものは何もない。一方、プーチンが合理的な考えを取り戻し、コストと利益のバランス、ユーラシア主義路線の余波を見極めることができれば、ウクライナと世界秩序を破壊する前に、侵略を止めるだろう。欧米が厳格な対抗策をとれば、プーチンにもロシアにもほとんど利益をもたらさないコストのかさむ戦争への代替策、それも面目を失わずに済む代替策を模索するように促すことができるだろう。･･･（モティル）

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