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金田博美、金田朋子

天花粉の思い出・赤い鳥・・ 

2022年02月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



2022年2月13日(日)雨/曇り昨夜から霧雨が降る。浅田次郎の小説が面白いので、短編集を続けて読んでいる。雨が降ると少しあったかい。これまでの冷たい雨ではなく、一雨ごとに春に近づいているのだろう。「赤い鳥」や「ハイファイ・セット」の音楽を聴くと胸が痛い。私の10代半ばのころを思い出す。わけのわからないねばねばのグミのような私のあの時の自分を思い出す。今聴いても、正しくまっとうな音楽だけど、今の時代には受け入れられない音楽だろうと思う。妻は15時からY病院で3回目のコロナワクチン接種をする。1、2回目はフアィザーだったが、3回目はモデルだ。私は18日にS医院で3回目の接種をする。私は3回ともフアィザーだ。子供のころ夏の風呂上りに、広げた新聞紙の上に座らせられて、汗疹にならないように天花粉を、塗ってもらった。天花粉の容器は丈の低い紙でできた円筒形で、上半分には天花粉を塗布するための、例えばたんぽぽの綿毛を密集させたような、バッキンガム宮殿の警護をする兵隊さんの長いふかふかした帽子を手の上に乗るくらいに小さくして白くしたものが入っていた。天花粉が飛び散ってもいいように新聞紙の上に座らせられ、主に体のくびれたとこに、お袋から天花粉を塗ってもらった。塗り終わった手足の関節を動かしたら、天花粉がよれてきて、きなこ餅のしわみたいになった。天花粉を塗った後に吹く風は、さらさらしていて気持ちよかった。子供のころの、天花粉を塗るお袋と、新聞紙の上に座った私の間にほんの一瞬に吹き抜けた風を捕まえることはできない。古い思い出の中だけに吹いている。

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