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釣り師カッチャン

今年度の51冊目は! 

2021年12月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


2021年度の51冊目は、 江上 剛 さんの 「 怪物商人 大倉喜八郎伝 」 です.。   内容・・・・・・・ 江戸後期、世界で初めて全身麻酔による手術に挑んだ紀州の名医青洲。一人の天才外科医を巡る嫁姑の凄まじい愛の争奪。 世界最初の全身麻酔による乳癌手術に成功し、漢方から蘭医学への過渡期に新時代を開いた紀州の外科医華岡青洲。その不朽の業績の陰には、麻酔剤「通仙散」を完成させるために進んで自らを人体実験に捧げた妻と母とがあった――美談の裏にくりひろげられる、青洲の愛を争う嫁と姑、二人の女の激越な葛藤を、封建社会における「家」と女とのつながりの中で浮彫りにした女流文学賞受賞の力作。本文冒頭より 加恵(かえ、注・のちの青洲の妻)は八歳のとき初めて於継(おつぎ、注・青洲の母)を見た。話をきかせてくれた乳母の民に早速ねだって隣村の平山へ出かけたのは夏で、めざす家の前庭には雑草が生い繁り、気違い茄子(なすび)の白い花々が暑苦しい緑の中で、妙に冴え冴えと浮んで見えた。それは古ぼけた家の軒からふと外へ出て来た於継の色白な横顔と、あまりにもよく似ていた。「ほれ、ほれ、嬢(とう)さん」枳殻(からたち)の牆(かき)の前で、民は振返って得意そうに小鼻をひらいてみせたが、加恵は頷くことも忘れて、庭に打水している於継の美しさに見惚れていた。・・・・・・・・・・・  眼をおおいたくもなるような凄絶なヤマ場を中心に、この作品は、有吉文学の中でも、とりわけ引締って、息をつかせる隙をもたない。女の心情描写の達者さは、その道では随一の作家のものとして当然だが、特殊な家での、異常な事態を通して語るので殊更ひきつけるのである。(中略)かようにこの作品の迫力は、時と所とを超えても強いものがあるけれども、これが江戸時代後期の、封建制解体過程における紀州の話であるということが、ひときわ私の注意をひく。    ――和歌森太郎(歴史学者)

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