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たかが一人、されど一人
読後感「開放された世界」H.G.ウェルズ著 浜野輝訳
2021年09月26日
テーマ:テーマ無し
感想を書く前に本書を教えてくださったブログ友達の無無無庵2『(むさんあん) - 思考が無く - 躰が無く - 心が無く』にお礼を申し上げたい。面白いSF(科学空想)小説とのことで興味を惹かれ、1997年発刊の岩波文庫版をアマゾンで購入して読み始めた。著者は英国人で本書は1913年に書かれている。普通本を読み始める前に<まえがき>を読むが、本書は古い故かどうか、まえがきがかなりの量だったので、いきなり本文を読み始めた。始めは人類の起源から当時の文明開化に至る人類史的考察から始まり、19世紀末から20世紀初頭に掛けて科学技術の発展がついに来るところまで来てしまった。との感慨がまともに書かれている。そして本書の主要登場人物(ホルステン少年)が1933年(本書が書かれた20年後)に人工放射能を発見、「太陽をつかまえてやる」と叫ぶのだ。ここまではプレリュード(前奏曲)で、この後から第1章が始まり第5章が本文となっている。目次を羅列する。第1章「新しいエネルギー源」第2章「最後の戦争」第3章「戦争の根絶」第4章「新しい段階」第5章「マーカス・カレーニン最後の日々」著者は第1次世界大戦の前夜に原子爆弾の原理を理解し、尚、それが実用化された時にその破壊力が人間社会に齎す脅威を十分に予測して、小説として書き進めている。即ち、20世紀なかばの人間社会は愚かな世界戦争となり、結果的には自然は破壊され、人口的に構築されオランダの堤防は決壊しするし、大半の人間は死に至るだろうが、生き残った少数の人間は目覚めて世界政府を構築すべく協力し合うことになる。第5章が非常に暗示的で、戦争以前にあった人間社会の様々な生態(言語とか社会体制とか)と行動様式を乗り越えて世界平和をを築くことの困難さが記される。それはヒマラヤの山中奥深くに建設された研究施設または病院といった場所、数千人の科学者が勤務する場所にヘリコプターのような航空機で送られてきたカレーニンと言う人物が主役。彼は障害者であり、重病も抱えて手術を待つ身。このベッドの中で彼は医師や看護婦たちと人間の基本的人権や今で言うジェンダー問題、宇宙開発などについて様々な意見を交わし、手術は成功するが、1週間後に、治りつつあった手術の傷跡から血の塊が心臓に逆流して死に至ってしまう。となんとも暗示的ではないか。本書の著者ウェルズの発想も凄いが、更に驚異的なのが訳者浜野輝氏だ。本文の後に書かれている「ウェルズと日本国憲法」こそこの書の肝、正にウェルズの気持ちを正確に伝えるものと言えよう。小説というより非常に分かりやすい哲学書のような書物だった。氏は1928年生まれであることは分かったが、没年は不明。現存されてるかもしれない。
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