メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

目指せ!ハッピービジネスマン道

「何も起こらなかった」から「何も起きないようにしておいた」へ 

2021年06月02日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


「何も起こらなかった」から「何も起きないようにしておいた」へ  中国の古典に『漢書(かんじょ)』というのが あり、その中の「雀光伝(かくこうでん)」に 「曲突、たきぎを移すには恩沢なく、焦頭爛額、 上客となすや」という格言があります。  元はこんな話です。  ある晴れた日の田舎の話です。 一人の旅人が村の大金持ちの家の前を 通り過ぎようとしたとき、煙突から火の粉が 出るくらいに竈(かまど)の火が燃え滾って いることに気づきます。  「このままだと危ない!」と思った旅人は、 親切心から家の主にその旨を告げ、 火を弱めたほうが良いと忠言します。  ところが、その家の主は旅人の声を聞く耳を 持たず、「よそ者が余計なことを言うな」と ばかりに追い返します。  貴重な助言をもらったにもかかわらず、その 重要性に気づかず、むげに断り、当然褒美を くれてやることもなかったわけです。  その翌日。  煙突から噴き出た火の粉が母屋のかやぶき の屋根に燃え移り、瞬く間に火の勢いが強く なっててんやわんやの大騒ぎになりました。  するとそこへたまたま通りかかった別の旅人 が消火活動に飛び入りで参加して火消しに 尽力しました。  頭を焦がし額を爛(ただ)れさせながら (=焦頭爛額)八面六臂の活をしたおかげで 火は何とか食い止めることができました。  家の主はたいそう喜んでこの旅人(火消しを 手伝った人)に褒美を与えた・・・というお話です。  ・・・・・・・・・・ こうした話はサラリーマン社会でもよくある話です。  物事の本質を見抜き、トラブルが起きる前に その予防を図ろうとした優秀な社員に対して、 能力・器不足の上司なるがゆえに事の重要性 に気づけず、むしろその優秀な社員を蔑ろに したり叱責したりする・・・。  その結果、後にその社員が危惧した通りの トラブルが生じ、多くの社員たちがその解決に 奔走せざるをえなくなり、会社は余計な労力と 多大なる無意味な時間とお金を費やすことに なる・・・。  その問題がようやく落ち着いた後、問題処理 をたまたま担当した社員だけが褒められたり 昇給したり特別手当を得て、最初に「トラブル の発生を予見しそれを防ごうとした社員には 何の恩賞もなし・・・というパターンです。  将来起こりうるリスクを予見し苦言を呈する 者は、組織の長にその者と同じだけの力量 がないとき、嫌がられ疎まれ遠ざけられます。  これは非常に嘆かわしいことです。  逆に、普段、甘言を弄して危機の時に真っ先 に逃げ出してしまうような不届き者のほうが 厚遇されていたりします。  上の話で言えば、本当に役立つのは「たきぎ を移す」ことを進言した旅人なのに、それは 評価されず、評価されたのは火事の消化を たまたま手伝った人だけ・・・ということです。  事態の発生を予防する者を不当に評価し、 その予見通りに事態が発生・悪化したときに 派手に動き回った者を優遇する・・・というの はダメマネジメントです。  「長」の立場に就くものに長の資質がないと 言わざるを得ません。  組織はこれではいけないですね。  仮に「何も起こらなかった」としても、それが 適切なプロセスのうえでの結果であれば良い のですが、たまたま偶然そうなっただけ・・・ ではうまくありません。  「何も起こらなかった」と「何も起こらない ようにしておいた」の違いは大きいです。  未萌(みぼう)に見て、あらかじめ「たきぎを 移す」ことを念頭に置けるような人こそが リーダーの職に就くべきでしょうし、そうしな ければ組織の安泰には程遠いと思います。      

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ