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映画「残菊物語」（監督・溝口健二・１９３９年）　

2021年05月25日
テーマ：テーマ無し

原作は村松梢風、五代目尾上菊五郎（河原崎権十�ｶ）の養子・二代目尾上菊之助（花柳章太郎）の物語である。冒頭は歌舞伎座の楽屋裏、これから「東海道四谷怪談」隠亡堀の場が始まろうとしている。有名な「戸板返し」後の「だんまり」で、菊之助は与茂七を演じたのだが、直助役の菊五郎は、いたって不満足、「ダイコ」（大根）役者だと決めつける。火の玉（人魂）の扱いまでもなっていないなどと当たり散らす始末、周囲の連中は

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