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「ブルーインパルスは河野防衛大臣の5.26口頭指示で始まった」20年5月29日の東京上空航過飛行についての考察 

2021年02月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



防衛省からブルーインパルスの情報開示請求をして開示された11月17日「文書105枚」が到達しましたが「ノータム」など分析する知識を持ち合わせていません。飛行機に造詣が深い友人の曽良彰さんに分析をお願いしましたが、論考が送信されてきましたのでエントリーします。




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ブルーインパルス2020年5月29日の東京上空航過飛行(展示)飛行についての考察2021 2.17 文責 曽良彰
 同飛行の経緯と飛行に関する防衛省への情報開示請求 別添ブルーインパルス展示飛行一覧表にその経緯を記載しているが、そもそもこのブルーインパルス飛行が何故行われたのか。またその飛行の通知(航空ノータム事項の通知)と、防衛省とその隷下機関・部隊及び防衛省以外の関連行政機関(米軍含む)への通知・連絡が、適切に行われたのか。という疑問を持った長谷川順一氏が防衛省に情報公開を求めたのである。今回のブルーインパルスの飛行に関する、防衛省に対する同長谷川氏の情報公開請求と、その同省の情報不開示と一部開示のやり取りは甚だ面妖なので、省略する。開示請求者が付けて同ブルーインパルスの飛行名称の問題がまず挙げられなくてはならない。請求者は「曲技飛行」若しくは「展示飛行」として請求した。しかしその名称での、ブルーインパルスの飛行は無いと、不開示になった。その後の自衛隊中央病院でのブルーインパルス歓迎、写真・ビデオ撮影に関わる情報開示の請求の中で、同ブルーインパルスの飛行は「航過飛行」という名称であることが分かった。 そして2020年12月18日に、国交省発行のノータムの写しの開示があったが、右開示請求 「2020 6.9 本本B619 受付」、「2020 7.27 本本B858 受付」、「2020 10.6 本本B1467受付」の、三件の開示請求に対してのものが、防衛省大臣官房文書課公文書監理室情報公開・個人情報保護窓口から開示請求者に送達されたのである。2020 12.18 開示送達文書(一部公開のもの 12.18開示文書と呼ぶ)の主な内容 2020 12.18開示文書は、以下の文書である。5.27〜5.29の主に防衛省航空幕僚監部から国土交通省航空局とのメールのやり取り。メールに添付された及び防衛省からのノータム事項通知書。国土交通省から通知された航空ノータム(5.29発行のもの)。また防衛省航空教育集団からの隷下の実際に飛行をした第1飛行隊までの命令書。第11飛行隊の5月の飛行記録(操縦士等) 又12.18開示文書には、関係地方自治体や、米軍横田基地、今回飛感謝飛行の対象者である、東京都病院、自衛隊中央病院との通知、面談、相談及び対象者からの返信記録等々は無かった。 以下12.18開示文書で判明したことを述べる。 ブルーインパルス飛行は防衛大臣の5.26口頭指示で始まった。 12.18開示文書の開示文書で最初に時間が明記されているものは、5.26 15:16の防衛省航空幕僚監部広報室から国土交通省広報室へのメールが最初である。 12.18開示文書は防衛省と国土交通省とのメールやり取り及び添付文書が、開示されている。そのメールのなかで、防衛省と国交省との係官との電話、若しくは面談の様子が伺えるものが見えるが、架電、面談の記録は今回の開示文書には無い。又関係公共団体(東京都、ブルーインパルス飛行上空関連自治体)との相談、通知記録等は今回の開示文書には無い。米軍横田基地への通知、相談の記録はない。メールの中で、「横田基地へは調整済」との表示があるのみである。2020 12.18開示文書で明らかになったブルーインパルス飛行の問題点 防衛省は、国交省発行の航空ノータム発行(国交書AISセンター)に対する、防衛省のノータム事項通知書を国交省に送る際に、「防衛大臣記者会見5.29 10:00の後にノータム発行」と国交省にお願いをしている。※ところが5.29閣議後の防衛大臣記者会見は、10:48〜11:48に行われた。同日の閣議の終了が遅れたのか。大臣記者会見後のノータム発令には間に合わない。閣議のある永田町から防衛省市ヶ谷への移動時間を考えると、防衛大臣記者会見の開始時間が見えない時点で、かつ防衛省のノータム発令お願い(国交省へのもの)が遅れるのが明らかになった時点で、防衛省同運用課は発令お願いを前倒したのではないか。防衛省同運用課のやきもきが想像される。前倒しに防衛大臣が内諾したのかの事柄は、同12.18開示文書に無い。そんな訳で、実際の国交省AISノータム発行は、発行日時が290043(NOTAM Detail)。英文標記で時間はグリニッジ世界時間である。日本語に訳す。発行2020年5月29日 時間0943。ブルーインパルスノータムを以下添付する(添付資料1 今回のブルーインパルスノータム)防衛省と国交省のメールのやり取りの中で、防衛省は「既に(飛行情報)はネットで拡散している」のでノータム発行を早めるとしている。発行前倒しに関する防衛相と国交省AISとの情報交換記録は今回の開示文書には無い。閣議後防衛大臣記者会見(5.29 10:00予定)の開始の17分前のノータム発令の経緯は上記3. ?1)で述べた事情があったのである。同飛行の事実経過航空ノータム発令  2020 5.29 09:43(日本時間)飛行時間      2020 5.29 12:30〜13:10(日本時間)発進地       入間基地飛行経緯地(病院等)駒込病院 墨東病院 荏原病院 自衛隊中央病院 サンシャインシティ帰投地       入間基地機体        T-4×7機(内1機は空中撮影機)使用高度      2000ft〜5000ft発進部隊      航空自衛隊第4航空団飛行群第11飛行隊当日の天候と風向・風速 晴れ 12時の気温:23.8度                 12時の風向・風速:南南東 3.6(m/s)        ?        13時の風向・風速:南南東 3.8(m/s)※1 当日の羽田新飛行経路(2020 3.29運用開始)が、12:00から13:10時まで北風時か南風時のいずれかを採用していたかは現時点で不明である。※2 第4航空団の命令書では「展示飛行実施計画書」となっている。航空ノータム発令は飛行開始時間の2時間47分前である。又、航空幕僚監部運用支援課・情報部運用支援課部隊訓練第2班の5.29 9:30メール添付のノータム事項通報書は通報日時5.27で時間は書いていない。4. ブルーインパルス飛行に関する問題点の整理 1) 河野防衛大臣の「口頭」のBIの飛行発令により始まった同飛行は、航空ノータムの発令が飛行開始時間の2時間47分前なのである。民間運行飛行機及び病院ドクターヘリに、その飛行情報が伝わる事に対して、問題があるのではないか。羽田入域航路を変えた(2020 3.29運用開始)ばかりではあるが、今回のBIの飛行経路と飛行高度とは、羽田飛行航路は被るのである。3 3)※1で述べたように当日の羽田新経路が、北風時、南風時のいずれかを採用していたことについては現時点では不明である。いずれせよ風向きに関わらず、BI飛行経路と高度は羽田新経路及び高度制限と被るのである。羽田空港を目指す内外を含む、事に外国運行飛行会社の羽田に向かう飛行機に、そのBI飛行が十分に伝わらない恐れがあるどころか伝わらない。ブルーインパルス飛行開始2時間47分前のノータム発令では、無理である。コロナ渦で民間航空の減便があったとはいえ、ブルーインパルス飛行が情報として伝わらなくて、偶然の結果として飛行機の遭遇、衝突が無かったことを神に感謝するのみなのである。 2) 従来のブルーインパルスの「展示、曲芸飛行」計画では、国交省AISノータム発令は飛行の一週間前か最低2日前に行われている。 3) 今回のブルーインパルスの飛行はコロナの第一期非常事態宣言の解除(2020 5.25)の後であり、この時期に医療従事者に対する感謝の意を表する必然性があるか、検証が必要であると思う。確かにコロナ感染重症者が入院している。またダイヤモンドプリンセス号の感染者対応に、自衛隊病病院が多いに関りその対応・効果が賞賛されている。でも都の病院がその感謝・敬意飛行の対象の大多数である。四病院の内三病院が都の病院である。残念ながら自衛隊中央病院は副次的対象ではないのか。今回の12.18開示文書では、防衛省の東京都への対応・記録は開示されていない。 4) 防衛大臣のシヴィリアンコントロールと、防衛書と国土交通省の対応の問題 イ)河野防衛大臣は自身のブログで「飛行は私が指示した」。また新聞報道によると「感謝としての飛行の案が出て」、私が承認した、とある。誰が提案したのか。提案を受け、指示は河野大臣がだしたのか。飛行予定日、時間は指示の段階で出したのか。シヴィリアンコントロールの観点から、指示経緯は明らかにされねばならない。 ロ)大臣の指示があり、それを大臣官房からか、航空幕僚長へ、更に航空教育集団司令官へと下達されたとある。飛行の実務について熟知しているはずの空幕僚長、航空幕僚監部、航空教育集団は、国交省航空ノータムの発令の事に、思いをはせなかったのか。しかも航空ノータム発令は当日の大臣記者会見後の発令とされた。ノータム発令要請から飛行実行の時間(3時間余の時間でしかない)を考慮しなかったのか。飛行開始日の前のノータム発行要請を考えなかったのか。意見具申はしなかったのか。 ハ)防衛省幕僚監部から、連絡を受けた国土交通省は飛行日、飛行時間に対して、意見、異議を表明しなかったのか。前例のない、時間の余裕が無い、防衛省のノータム発行要請に懸念、疑問を抱かなかったのか。5. 自衛隊法の航空法適用除外問題とそれに関わること 自衛隊法107条は航空法の適用除外を規定している。しかしながら、自衛隊法107条第5項で「・・・災害を防止し、公共の安全を確保するために必要な措置を講じなければならない」とある。 ?またその同107条の航空法の適用除外には自衛隊法施行令193条の編隊飛行は当てはまらない。 今回のブルーインパルス飛行とは関係ないが、過去に於いてブルーインパルスが愛知県、奈良県で、「曲芸飛行」「編隊飛行」を無届で行い、行政訴訟を基地周辺住民から起こされた過去事例がある。 また、航空自衛隊ノータム取扱規則ではその第5条4項で「・・・有効日の一週間前に発行する。要す」とある。これは空自ノータムである。 同規則では合衆国米軍との関係にも言及がある。(国土交通省及びアメリカ合衆国軍隊との間の航空情報の交換) 第 17 条 航空支援集団司令官は、自衛隊と国土交通省及びアメリカ合衆国軍隊との間におい て、ノータムの交換を行うものとする。 2 航空支援集団司令官は、アメリカ合衆国軍隊との間のノータムの交換にあたっては、国土交通省との間のノータムの交換の要領に準じて行うものとする。 既に述べたように、ブルーインパルスに関する行政訴訟を考慮すると、今回のノータム発行依頼(国交省へ)までには、細心の注意を施す必要あったのではないか。また、自衛隊法の航空法適用除外と自衛隊法施行令149条の読み替え問題を考慮すると、国交省、在日米軍との協議が多く発生する。その協議を考えれば、短時間でのブルーインパルス発進時間を前提とした、防衛省の協議、通達の開始は問題ではないのか。 河野防衛大臣の「口頭」発進指令が5.26の何時か、公開文書には記載がない。しかしそれが5.26の午前中の早い時間でも、実際のブルーインパルス飛行開始時間の72時間プラス幾ばくの数時間があるのみである。6. 別添として、以下の文書を添付する。 1) ?今回のブルーインパルスノータム(国土交通省AIS) 2) ?防衛省から開示された2020 12.18開示文書について、当方が整理した経緯一覧書。 3) ?BI飛行の後ブログで公開された、航空ファンのブログ記録 4) 羽田空港の新飛行経路の写し 5) 医療従事者のための飛行経路調整案(020527_1300)空幕僚監部運用支援課7. 危険だったブルーインパルス飛行 今回のブルーインパルス飛行経路が松戸市と川崎市まで及ぶのは、東京湾と横田基地空域に進入することを避けるためのものであることは十分に理解できる。東京湾空域は海外便のその多くが使用するエリアである。    また横田空域は、その空域、高度が厳しく制限されている。その為、かなり厳しい条件でブルーインパルスの飛行経路を策定したと思われる。しかしその経路は、4.で述べたように危険だったのである。何度も繰り返すが、ブルーインパルス飛行の開始2時間47分前のノータム発令である。8. 今後の情報公開開示請求について 今回のブルーインパルス5.29飛行に関して、防衛省は開示請求者に今までの開示は一部であり、その残余は2021年4月までに開示すると表明している。しかしながら、今回の情報開示請求と開示者とのいままでの経緯を考えると、現時点で下記の情報開示請求を行う必要があると考える。 1) 国土交通省航空局に於いて、航空ノータム発行の、事に発行時間に関わる省の通達、告示とそれに関わる省令。 2) 羽田空域の同日5.29の12:30から13:10の進入路採用方向。、北風、南風時のいずれか及び採用時間帯。これも国土交通省に対して。 3) 成田空港から羽田空港への航路の当日採用の航路。同航路採用時間帯及び採用方向があればその方向別のもの。同日の同航路使用の実際の、羽田着の便数と羽田着陸時間。これも国土交通省に対して。 4) ?5.29及び同日の前日5.28の海外空港から羽田空港着陸予定の飛行機便の詳細及び便数。またそのそれぞれの離陸空港名と離陸時間と羽田空港進入予定航路。それらの5.29羽田着陸予定時間。これも同じく国土交通省に対して。 5)防衛大臣の5.26飛行口頭指示の内容詳細とそれに関わる記録 6) 防衛省の関係地方自治体(飛行経路地域)への連絡・相談記録 7) 防衛省の米軍横田基地への連絡・通知記録
エクセル1


エクセル2


エクセル3












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>参照サイト<
ブルーインパルスの東京上空感謝飛行の舞台裏が公開! 航空自衛隊の松島基地と入間基地が動画と写真を投稿〜「全ての方々に感謝いたします。そして、早く平穏が訪れますように」 - ネタとぴ (netatopi.jp)
機内から映像や、医療関係者が手をふる様子も! ブルーインパルスの東京上空感謝飛行の高画質動画を航空自衛隊がYouTubeに公開
(了)
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