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釣り師カッチャン

11月の3冊 (61冊)目は! 

2020年11月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


11月の3冊目は 川越宗一 さんの 162回直木賞受賞作品 「 熱源 」  です。  内容・・・・・・・  故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。   ・・・・・・・・・・・・・   北方4島、オホーツクからサハリンでの遭難者等がどう生きたか、幕府はどう処理したかなど吉村さんの著書で一見していたが、その後明治の世界で、先住民のアイヌが”日本民族”の優性を信じて疑わぬ日本人たちにより虐げられていく姿を様々な角度から描いた本作は、それが過去の姿を描いた物語とはとても思えぬほど現代に酷似している。当時の世界と登場人物の相関、リアルな政治情勢が登場人物の人生を柱に淡々と綴られる内容はタイトル「熱源」を感じ、読んでいて胸が熱くなりました。今回もまたに名作に出会え、秋の夜長満足感に浸りました。よかった、感謝。    

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