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生水の里針江 

2020年09月06日 ナビトモブログ記事
テーマ:カメラ散策

滋賀県高島市新旭町針江は
生水(しょうず)の里として知られている。
ここではかつてはどのお宅も河端(かばた)と呼ばれる台所を
もっていた。
つい先日この河端のことがTVで流され一度行ってみようと思っていたのである。

河端とはこの地区のバックにそびえる比良山系からの湧水が
地面にパイクを打ち込むことで湧き出してくるのを利用して
生活用水として利用する施設のことである。

こんこんと湧きだす水はまず上の槽を満たし、続いて中の槽を満たし
続いて一番下の層にたまるという仕組みになっている。
上の槽の水は食事の支度などに利用し、中の槽は野菜など洗ったり冷やしたりに利用し一番下の層は洗い物に利用するのであるがそこには鯉など飼っており
食器や鍋釜に付いた食べ残しなどはその鯉がきれいに食べてしまうので洗う手間も簡単というわけである。
まことに合理的な生水の利用法である。
そうして一番下の層は道路の側を流れる水路に繋がっている。
なので地区を流れる水路の水も大変冷たくてきれいであった。

公民館横の駐車場に車を停めて早速町内を散策。
この地区も例にもれずかつて家が建っていたらしい更地が点在する。
そうした土地にもかつての人が暮らしに使っていた河端が確認できる。
ぼくは今もその地で暮らして今も現役で使われてる何軒かの河端を見せてもらった。
地中に打ち込まれたパイプの先端からはきれいな冷たい水が滾々と湧きだしており、中の槽にはお茶を冷やしていたり野菜を冷やしていたり…

町内にはそうした水路が集まって少し大きめの川があった。
その川にはバイカモが生い茂っていた。
少し下流の共同の水場では若いパパさんが子どもと川で水遊びをしていた。

水と共に暮らすこの地区では
ゆっくりしたペースで時間が進んでいるようにも感じられた。



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