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金田博美、金田朋子

2020年6月20日山口新聞【東流西流】 

2020年07月03日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



戦死した祖父は、特別な武勲をあげたわけではなく、上位の階級でもない。戦地からの手紙や遺書は残っておらず、骨つぼの中は空だ。だが、戦後75年がたった今、外地で亡くなった多くの戦死者が置かれた状況は同じではないだろうか。
 フィリピン慰霊巡拝に参加を申し込んだのは亡き父宛てに届いた遺族新聞の募集欄に目が留まったからだ。申し込み半年後、参加決定通知を受ける。親父が亡くなり、残った私が祖父の戦争を調べる責務があると感じ、このまま祖父の存在が消えていくのが怖かった。
 戸籍謄本から取り掛かる。市役所で可能な限りさかのぼり出してもらうと、明治20年代の曽祖父の謄本(手書き)までさかのぼれたことに驚く。そして県庁、厚労省、防衛省、靖国神社、遺族会へ問い合わせる。回答はおおむね祖父の戸籍謄本に記載された除籍理由と同じであった。県からは軍歴(写し)と死亡者生死不明者原簿(写し)を取り寄せ、図書館で関係書籍を借り、ネットで必要な書籍を求めた。
 これまで遺影でしか見たことのない祖父を遠くに感じていたが、私に孫が生まれると、遺影の祖父を身近に感じるようになった。そして祖父はどのように戦死したのか、最後に見た景色、最後の思いに、少しでも近づき寄り添えたらと思った。

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