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日の名残り 

2020年03月02日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆様、おはようございます!

8日が初日の大相撲春場所を
史上初の無観客開催との報道。TVだけで応援するのも一興?

挙国一致と、戦時中の標語ではないが、
「欲しがりませんコロナウイルスに勝つまでは」。
と、言うことで外出を控えて、TVで映画を観て憂さ晴らし。

今日の映画紹介は
『日の名残り/The Remains of the Day』。
BSプレミアムで2020年3月2日(月)13:00〜放送。
去年の7月に紹介しているので再掲です。

ノーベル賞作家のカズオ・イシグロが、ブッカー賞を
受賞した小説を、J・アイボリー監督が映画化。

キャッチフレーズは
”このまま、何も言わずに愛し続けたい”。

1958年(昭和33年)オックスフォード。
英国の名門ダーリントン館は、
ダーリントン卿(ジェームズ・フォックス)が亡くなり、
アメリカ人の富豪ルイス(クリストファー・リーヴ)の手に渡る。

屋敷の使用人もほとんど去り、仕事が増え、老執事の
スティーヴンス(アンソニー・ホプキンス)には
荷が重かった。

そんな折、以前屋敷で働いていた
ミス・ケントン(エマ・トンプソン)から手紙をもらった
スティーヴンスは彼女の元を訪ねることにする。

離婚をほのめかす手紙に、
彼女をスタッフを迎えることができることを期待し、
それ以上にある思いを募らせる彼は、過去を回想する 。

38年、スティーヴンスは勝気で率直なミス・ケントンを
ホールの女中頭として、自分の父親で
ベテランのウィリアム(ピーター・ヴォーン)を
執事として雇う。

スティーヴンスはケントンに、
父には学ぶべき点が多いと言うが
老齢のウィリアムはミスを重ねる。

ダーリントン卿は、
第二次大戦後のドイツ復興の援助に力を注ぎ、
非公式の国際会議をホールで行う準備をしていた。

会議で卿がドイツ支持のスピーチを続けている中、
病に倒れた父親のウィリアムは死ぬ。

36年、卿は急速に反ユダヤ主義に傾き、
ユダヤ人の女中たちを解雇する。

当惑しながらも主人への忠誠心から従う
スティーヴンに対して、
ケントンはダーリントン卿に激しく抗議した。

2年後、ユダヤ人を解雇したことを後悔した卿は、
彼女たちを捜すようスティーヴンスに頼み、
彼は喜んで、このことをケントンに告げる。

彼女は彼が心を傷めていたことを初めて知り、
彼に親しみを感じる。

ケントンはスティーヴンスへの思いを密かに募らせるが、
彼は気づく素振りさえ見せず、
あくまで執事として接していた。

邦題の「日の名残り」は心に響きます。
それも、多分、我々シニアにとって、
今がその状態にあるからでしょう。

本作はスティーヴンスの「恋愛物語」と同時に、
「仕事とは?」又、過去を振り返り、
「自分の人生はこれで良かったのか?」等等、
観る人によって捉え方が見方が違って来るでしょう。

カズオ・イシグロ氏は初期の作品で
日本人を題材にした本を書いているだけに、
本作に登場する老執事が卿に忠実なところ、
何よりも仕事優先など、殿に使える老家老を
思い浮かべました。
老執事に日本人の性格を体現させたのでしょうね。

主演はアンソニー・ホプキンス。
すぐに頭に思い浮かべるのはアカデミー賞を受賞した
「羊たちの沈黙」のレクター博士。

しかし、一転してのこの正反対の性格演技。
役者はいろいろな人格を内部に持っているのでしょう。

さて、我々シニアは
これから、残り少ない”日の名残り”の人生を
どう生きたらいいのでしょうか?

監督は「眺めのいい部屋」のジェームズ・アイボリー。
日本公開 は1994年(平成6年)。



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