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葵から菊へ
2019年第三期『南京国際平和通信』(
2019年06月08日
テーマ:テーマ無し
文化資源学会の春日恒雄さんからのメールを転載します。
南京大虐殺幸存者の夏淑琴さんがお元気な様子なので喜んでいます。
・・・・・・・・・・
長谷川様
その後、ご体調の方はいかがでしょうか。
南京の記念館から「平和通信」が来ましたので、御ブログへのご掲載をお願い申し上げます。
春日
From: Lu Peng
Sent: Wednesday, June 5, 2019 5:43 PM
Subject: 2019年第三期『南京国際平和通信』(2019年3月ー4月)を送信いたします。
第三次中日和平学??会在日本大阪?行 主催:侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館
編集:南京大虐殺史及び国際平和研究院 清明節の追悼式および「記憶伝承」式典の開催 Nanjing International Peace Communication 「南京国際平和通信」 中国湖南省で日本軍「慰安婦」制度の被害者に出会う 2019年05月 総第03期 May 2019 Issue 3
03 松岡環氏が生存者たちを再び見舞い
1 / 14 1 編集者から 読者の皆様: 過ぎ去った4月5日の清明節は、中国の二十四節気の一 つとして、とくに先祖を偲び、また家族の記憶を受け継ぐ記念日として大切にされています。 この日に、中国南京の侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念 館(中国語の正式名称は侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念 館)で人々は、追悼式および生存者の子孫による「記憶伝承」式典を開催することを通して犠牲者たちの冥福を祈りました。暦の上ではもはや夏となりましたが、皆様はどうか日々を健やかに過ごしてください。
主要ニュース 清明節の追悼式および「記憶伝承」式典の開催2019年清明節の追悼式および生存者の子孫による 「記憶伝承」式典が、南京大虐殺犠牲者名簿の壁の前で4 月5日に開催されました。南京大虐殺幸存者の夏淑琴氏? 葛道栄氏?阮定東氏?濮業良氏?石秀英氏?艾義英氏?劉民生氏?馬庭禄氏?馬庭宝氏らが彼らの子孫とともに来館し、記念館館長の張建軍氏、副館長の凌曦氏と時鵬程氏、
2 / 14 2 南京侵華日軍被害者援助会会長の張連紅氏、日本から友人 の松岡環氏と大門高子氏および日本紫金草合唱団の団員を合わせて合計70人が参加しました。 松岡環氏が式典で、「日本の社会状況は反動的?好戦的になり、よい方向には向かってはいません。しかし私たち は、南京大虐殺の歴史事実を伝えてゆく『ともしび』を絶 対に消しません。
次の世代へとつないでいきます。被害者の皆さん、御家族の皆さん、中国の皆さん、見ていてくだ さい」とあいさつしました。式典に参加した幸存者の二世?三世の皆さんは、「南京大虐殺幸存者の子孫による記憶を伝承する式典」の主旨が書かれた巻物に署名しました。
3 / 14 3 ブラック=ライト=シアターの海外初上演
4 / 14 4 大門高子氏および日本紫金草合唱団の団員らと一緒に、ブラック=ライト=シアター「紫金草の物語」を4月5日の午前中に記念館で上演し、「戦争いらない!平和が大 切!」と団員たちは訴えました。また、今回の上演は初めての海外上演です。 行事アイリス=チャン氏の誕生記念日1968年3月28日は、中国系アメリカ人女性作家? アイリス=チャン氏の誕生日です。生誕51年後のこの日 に記念館で読書会を開催し、参加者は、彼女の著作「ザ=レイプ=オブ=南京」を読み上げ、短いにもかかわらず偉 大な彼女の生涯に敬意を表しました。
5 / 14 5 日本の元新聞記者が見学 写真を目にして「直視に耐えれない」
3月11日、日本の「毎日新聞」の元記者で日本清泉女 子大学文学部教授?地球市民学科主任の大野俊氏が記念館を見学しました。日本軍が中国人を虐殺する写真を目にして、「直視に耐えれない」と感想を述べました。
6 / 14 6 国際友人?シンドバーグ氏の故郷から見学者
3月17日、国際友人のシンドバーグ氏の故郷?デンマ ークのオフス市から、副市長のアザデイー氏、オフス市文化と市民サービス部部長のクストン氏らの一行が記念館を見学しました。彼らは、祭場の炎(中国語では「常明の火」と呼ぶ)の前で献花し、「教育の面においては大変有 意義な見学です。これからの人生の中で、この記念館とこの歴史を忘れることはないだろう」という言葉を書き残し ました。 ノルウェーの青年たちが紫金草国際平和学校に参加
3月20日、記念館が主催する第16期紫金草国際平和 学校が開校しました。南京外国語学校の英語教師?尚媛媛氏が、20数名のノルウェー青年留学生と一緒に、「どうして南京での暴行を研究するのか」という主題について討論しました。
7 / 14 7 『ライ麦畑をつかまえて』の著者の息子が来館
3月19日、『ライ麦畑をつかまえて』の著者 J..セリンガー氏の息子?マート=セリンガー氏が記念館を見学 しました。見学後のセリンガーさんは、「世界中のどこか で絶えず殺戮と戦争が起こっている。このような記念館を通じて、戦争と暴行が人類にどれほど損害をもたらすのか を伝えなければならない」と感想を述べました。
8 / 14 8 ケンブリッジ大学建築学部 フランソワー学部長ら一行が来館 3月25日、イギリスのケンブリッジ大学建築学部学部 長?フランソワー教授らの一行が記念館を見学しました。
フランソワー教授は、「記念館のすべてのレンガに大変な 質感があり、歴史の重みを感じとることができる」と感想 を述べました。 イギリスの第二次世界大戦史作家 キス=ローウェイ氏が来館 4月3日、イギリスの第二次世界大戦史作家?キス=ローウェイ氏が記念館を見学しました。キス=ローウェイ氏 は、第二次世界大戦におけるヨーロッパ戦場を長年研究したが、中国戦場に関してはあまり詳しくないということで す。見学後、「第二次世界大戦のアジア戦場の本当の被害 者は中国であり、南京は、中国が日本に侵略された苦難の 歴史を反映していると言える」と感想を述べました。
9 / 14 9 「ピースボート」が再び南京に 4月11日、日本「ピースボート」の団員20数名が記念館を見学し、副館長の凌曦氏、南京大虐殺幸存者の葛道栄氏および次男の葛鳳瑾氏らと懇談しました。 30数年前に日本文部省が、歴史教科書の「侵略」という表記を「進入」に改ざんし歴史の真相を隠そうとしたとき、日本の大学生たちは、「歴史教科書から真相を学べないのであれば、アジア諸国へ直接行って被害者たちの声を 聴こう」と決意し、1982年に「ピースボート」を立ち 上げ、1984年に初めて中国を訪問しました。 「平和の種を世界中に」南京外国語学校の卒業生が海外へ留学する前に記念館で特別な授業4月11日、南京外国語学校の34名の今期卒業生が記念館を訪問し、第17回紫金草国際平和学校の「出発前の授業」を受けました。
10 / 14 10卒業生たちは、ブランデス大学?ロ チェスター大学?エモリ大学?清華大学などの世界中の名門大学に既に合格しています。副館長の凌曦氏は彼らに、「あなたたちは、南京から世界へ撒かれる平和の種のように、平和を大切にという理念をより多くの人々に伝えてほ しい」と励ましの言葉を送りました。 研究?調査 中国湖南省で日本軍「慰安婦」制度の被害者に出会う 記念館および分館?南京利済巷慰安所旧跡陳列館の職員 による3〜4月の調査によって、日本軍「慰安婦」制度の被害者3名が中国の湖南省で新たに見つかりました。そのうち、湖南省岳陽の凌さん(1930年生まれ)と張さん(1928年生まれ)は、中国大陸でこれまでに初めて見つけられた、同じ慰安所にいた被害者です。
11 / 14 11 また、湖南省瀏陽で見つかった陳さん(1926年生まれ)は体が弱く、 雨が降るといつも両足が痛くなり、毎晩寝る前に必ず扉を 杖でしっかり閉じるということです。 現在、中国大陸で登録されている存命中の日本軍「慰安婦」制度の被害者はわずか16人に留まっています。 在カナダ華僑が、東京裁判の検察官?ノーラン氏 の公文書を記念館に寄贈
2月15日、在カナダ華僑の余承璋氏が、彼女と家族 が長年収集?整理した33冊?3038ページの「極東 国際軍事法廷カナダ検察官ノーラン氏の公文書」を記念 館に寄贈し、資料を収集した経緯も紹介しました。
12 / 14 12 四川大学教授が記念館で平和の花紫金草の物語を紹介
4月4日、四川大学文学部とマスコミ学部の黄順銘教授 が記念館の資料陳列館多目的ホールで、記念館の職員や事 前予約した聴衆に対して、「花を媒介に、紫金草の国際伝 播と南京大虐殺の記憶構築」という主題で講演し、記念館 主催の2019年度「紫金草平和講座」の第三期講座を行 ないました。 暖かい心遣い 幸存者のために献花?寄付行事を催行 4月5日午前8時半、館長の張建軍氏が職員たちを率い て、記念館の彫刻広場で寄付してくれた見学者に1213 本の菊の花を配りました。寄付の金額に規定はなく、すべ ての寄付金を、南京大虐殺生存者や日本軍「慰安婦」制度の被害者のために使います。
13 / 14 13 松岡環氏が生存者たちを再び見舞い
彼女は南京大虐殺の歴史を研究して31年 2019年清明節、定年退職した日本人教師?松岡環氏 が南京に来て、南京大虐殺生存者をお見舞いしました。 30数年前に松岡環氏は、日本軍の中国侵略に関する内容が日本の教科書に欠けていることに気づき、その状況を 14 / 14 14 変える責任が教師としてあると思いはじめました。1988年に彼女は初めて南京を訪問し、記念館を見学しました。 その後、夏淑琴氏?潘巧英氏?王津氏らの南京大虐殺幸存者に次々にインタビューし、南京に来るたびに、「心のケア」としてこれらの幸存者を毎回訪ねています。
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