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十牛訓−1 序〜@ 

2018年08月20日 ナビトモブログ記事
テーマ:中村天風<十牛訓>

十牛図

参考〜Wikipedia 
https://ja.wikipedia.org/wiki/十牛図>

十牛図(じゅうぎゅうず)は、悟りにいたる10の段階を10枚の図と詩で表したもの。「真の自己」が牛の姿で表されているため十牛図といい、真の自己を求める自己は牧人の姿で表されている。

改めて 中村天風師の<十牛訓>の教えを復習したいと思い〜〜筆写します〜〜20年ぶりです!

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  〜中村天風〜

 天風<十牛訓>

 <盛大な人生> 中村天風より


大事貫徹

十牛の解釈をすることになったんですが この<十牛訓>というものが何であるか ぜんぜん知らない人がずいぶん多くって この間東京で
 <何です その十牛訓ていうのは>
 <これは禅の教えでね つまり修行の段階というものを説いた 禅のほうでいうと厳しい教えなんだよ>と言ったら
 <だって 禅の教えなんかを何も先生の方で説く必要ないでしょう>と言うからね。
 <そらまあ 禅のような古風なことより 私のほうは新しいやり方だから 禅を説く必要はないけども 君たちがしょっちゅうやってる心身統一法の組織の根源がヨガの哲学からでいて ヨガの説教と禅の教説とはほぼ似たものがあるんだ。ヨガのほうは5千年前につくられた哲学で 禅は2千年前なんだけど。それで 実行上の参考にもなるから ま とにかく十牛の解釈をすることにしたんだ。
 それからもう一つは 古い会員の中に この話を聞かせてやって 反省を促してやりたいと思うような人が 近ごろ東京にも関西にもチョコチョコ見受けられるから それでこの演題をとくに選んだんだ>
 かく申し上げている私も覚えがあることなんだが 人生真理の探求中 一時非常にたるみがきたことがあるんです。昭和初年度だけれども 今のこのお仕事をやりだして5、6年たってから。
 それはどういうたるみだというと 何もかもわかったような気持になっちゃったんだなあ。人生に関することは研究するだけ研究して 知らなきゃならないことはもうすっかりわかったというような気持になったんだ。そのため その後 実行上の情熱がなーんとなく惰性的にうすくなってきたんです。
 そのとき 忘れもしない 昭和3年の即位の御大礼のある前の年 その時分の日本ペイントの社長で長谷川直蔵という人が 京都大学の図書館に昔の有名な画家が書いた十牛の絵があったのを写して 私に持ってきて<いい絵を先生 ご覧に入れましょう>と言って見せたのが 今これからあなた方にお目にかける絵と同じ絵なんです。今お目にかける絵は ご承知の大阪の画家の野尻さんが模写してくれたんだが その時ハッと気がついた。

〜続く〜



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