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平成の虚無僧一路の日記

盲人に道を教えられる 

2018年06月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



何ヶ月か前、高道町の老人会にボランティアで行った際、声を掛けてくれたMさん。箏、三絃を弾かれるとのこと。その方から「戦争で障碍を負った方たちの集いに箏、三絃を弾くので尺八を」と頼まれた。昨日、その下合わせに、私の稽古場にみえた。そこで初めて気がついた。盲目なのだ。先日会った時は全く気がつかなかった。さて、選曲で『黒髪』『秋の言の葉』『嵯峨の秋』と候補を挙げ、とりあえず合わせてみましょうということになった。盲人は楽譜無しで弾ける。私はそうはいかない。楽譜探しで大あわて。古曲だけでない。『川の流れのように』『涙そうそう』も弾いて歌うという。全部暗譜なのだ。お茶を出しても、普通の人と同じように茶碗をとって飲まれる。曲順もすぐ覚える。私など曲順すら覚えられない。会場の場所についても、「大須駅でおりて、歩道橋を渡って」と、道順をしっかり説明される。唖然。

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