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梨野礫・エッセイ集

「国語学原論」(時枝誠記著・岩波書店・1941年)精読・44 

2017年11月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

ハ 文の完結性  文の本質は詞と辞の結合であるが、それは文成立の一半であって、さらに一つの重要な条件は、思想の表現が完結されているということである。  「花・は」「雨降る・べく」「美しけれ・ども」は詞と辞が結合しているが、これを文とは考えない。なぜなら、思想が完結されず、下に何らか続くべき勢いを示しているからである。「は」「べく」「ども」は未完結な辞だからである。  辞と同じ機能を持つ陳述作用につ

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