つれづれに

神対応 

2017年08月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

今朝テレビで北海道・千歳空港でのニュースを報じていた。
内容は歌手の松山千春氏について。
飛行機が乗客を乗せたまま、ある事情で出発できず、1時間もの間滑走路に移動できずに待機したという。その間乗客は機内で待たされてイライラ・・

そこで登場したのが北海道出身の歌手、松山千春氏だ。機内に居合わせた彼は、乗務員の許しを得てマイクを借り、乗客に彼の名前を告げた後「慌てずにゆっくり待ちましょう」と語りかけたとのこと。そして彼のヒット曲「大空と大地の中で」を熱唱したという。最初乗客は「機長が歌まねを始めたのだろう」と勘違いをしたが、やがて本人とわかり機内は一気に拍手で沸いたとの事。
これが今朝「神対応」として紹介された。

実は私も、これと酷似したものを若い頃(25歳)に、当時暮らしたオーストラリアで経験した事がある。内陸部をバスでキャンプ旅行中のある日、通常は夕方6時頃当日の野営場に着くはずが、その日は予定より遅れて8時を過ぎてもまだバスは走っていた。ドライバーはタフだったが、乗客はすでに10時間もバスに揺られ、誰ひとり目を空けて話す者などいなかった。
私はバスのマイクを借りて、自分の知っていた映画音楽を20曲程ハミングで歌った。歌詞を英語で歌える訳はなかったが、ハミングで十分だった。
ムーンリバー・ケセラセラ・太陽がいっぱい・風と共に去りぬ/タラのテーマ・慕情テーマ・ロミオとジュリエット・ある愛の詩 等々・・
疲れ果てて夜のバスで目を閉じていた客は、思わぬ私のメロディを聴き、目を開けてほほ笑む者・一緒に口ずさむ者など、夜の車内は映画音楽であふれた。
音楽は確かに国境の壁を超える物。

今朝のニュースでは「神対応」とされたが、私はこれはかなりオーバーな揶揄(やゆ)だと思う。
別に良いニュースに水を差すつもりはないが、
もしこれがそうなら、例えば川で溺れる人を見て助けようと飛び込むことは、もっと「神対応」ということになる。自分の命の危険をも顧みない勇気ある行為だからだ。歌手の松山千春氏にすれば何でもないたやすい行為で、その勇気を持ち合わせただけだと思う。医者がそこに居合わせたら、間違いなく急病患者を救おうとするだろう。これも「神対応」なのか・・



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神対応

としワンさん

行為は称賛されてしかるべきだが、それの表現に違和感を覚えました。

2017/08/23 17:51:18

神対応?

さん

いかにも、大げさですね。

2017/08/23 10:27:29

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