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「ストーブ列車の火」 

2017年02月04日 ナビトモブログ記事
テーマ:俳句ポスト投稿

 俳句集団「宇宙(そら)」は、2015年9月29日、津軽の地に誕生した。1年4か月が経過したことになる。

 俳句作りの研鑽、活躍の場は、専ら「俳句ポスト365」への投稿による。「俳句ポスト365」は、愛媛県の松山市が運営する俳句の投稿サイトである。

  「俳句ポスト365」の選者は、TBSで木曜日放送のプレバトでお馴染みの、当代超一流の俳人、夏井いつき先生だ。

 「俳句ポスト365」第161回 2016年12月1日週の兼題は、「鷹狩」である。兼題の説明に曰く。

鷹狩(冬の季語)じゅうぶんに飼い慣らした鷹を空中に放って、鳥を捕らえる狩り。主に大鷹や隼が使われた。公家や武家のあいだで古くから盛んに行われており、江戸時代に最も隆盛をきわめた。


 「俳句ポスト365」では、入選が「天、地、人、並」に分かれる。入選の「天、地、人、並」の内訳は、各回、天の俳句1句、地の俳句9句のほか、大体、人選の俳句200句、並選の俳句300句だ。人選と並選の入選句は、全体3,000句程度のたった17%にすぎない。

 入選の発表については、木曜日に人・並選の俳句、金曜日に天・地の俳句が発表される。

 
 俳句集団「宇宙(そら)」のメンバーからの投稿に対する入選の結果は、次のとおりである。

津軽わさお  並選

 白神の光を浴びて鷹放つ

津軽ちゃう  並選

 震え来る獲物の鼓動鷹狩よ

津軽まつ   並選

 鷹狩や那須与一の弓の腕

篠田ピンク  並選

 鷹放つ先にストーブ列車の火

野々原ラピ  並選

 連山にこだまのこだま鷹の鈴


 つまり、メンバー5人で、5並選である。俳句集団「宇宙(そら)」としての投稿は、今回で33回目であるが、前回の32回目までで、人選の内訳は、5人選が2回、4人選が1回、3人選が9回、2人選が6回、1人選が9回、0人選=5並選が5回であり、今回は、6回目の、0人選=5並選である。

 なお、人選より上の天・地の俳句については、天選が1回である。

 今回は、残念ながら、メンバー5人のうちで人選に入った者はいない。それでも、堂々の全員入選であり、これで、全員投稿33回にして、全員入選は30回である。主宰の津軽わさおとしては、大変嬉しい。


 
 私たちにとって、「俳句ポスト365」は、俳句作りの学び舎であって、毎回毎回さまざまなことを学び、それによって私たちの成長がある。

 今回も、いろいろと勉強させていただいており、大変ありがたいことと存じている。そこで、あくまでも勉強の備忘録として、以下に記しておく。

 今回の入選作のうち、俳句の作り方の対比の点で、次の二つの俳句が参考になる。

鷹匠へ鷹浮くやうに戻りけり   クズウジュンイチ   地選 

鷹匠の腕へぐいっと戻りけり    谷山みつこ     並選     

 これら二つの俳句の違いは、「浮くやうに」と「ぐいっと」である。で、「浮くやうに」との描写は素晴らしいが、「ぐいっと」の描写は鷹の荒々しさないし素早さを表現するものであり、これまた素晴らしい。

 そして、「鷹匠の」「腕へ」と、いきなり「腕」をクローズアップさせ、「ぐいっと」「戻りけり」だ。ここでは、戻ったのが「鷹」だとは言ってはいない。音数の関係で「鷹」と言えないのだが、それがかえって鷹の俊敏さを読者に感じさせる。

 私的には、「鷹匠の腕へぐいっと戻りけり    谷山みつこ     並選」の句に、地選をあげたい。



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