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平成の虚無僧一路の日記

虚無僧曼荼羅 2 

2017年01月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「邦楽ジャーナル」2016.6月号に掲載
虚無僧曼荼羅 No.2
「清濁併せ持つ虚無僧」
 普化宗の公認は昭和25年
大正、昭和にかけて、“最後の虚無僧”と云われた谷狂竹は、
愛知県の新城市で警察に捕まり、留置場に入れられています。
「乞食をした」という理由で、天蓋、偈箱、尺八を取り上げられたうえ、
4、5発殴られて留置場にぶちこまれました。裁判での谷狂竹の弁明は、
「虚無僧の門付けは、一に修行で、修行僧は自ら食物を求めることは
できないので、在家の喜捨に待たねばなりません。
二に尺八の吹簫行化は、仏のに従って功徳を衆生に施すもので、
尺八の音に感じて功徳を得、道心を起こす人が現われ、ご好意で喜捨
いただくもので、こちらから無心(無理に要求)するものではありません」と。
この弁明に対する検事の意見は、「なるほど、精神的には乞食ではないが、
客観的には乞食と異なる所はない。例えば、近頃は何なに術とか、
何なに療法などと言って医師法違反をする者がいるが、病を治して
やろうという精神は悪くないにしても、違反は違反である。
従って、被告は名を虚無僧にかりても、乞食は乞食である」と。
そして判決は「拘留4日」でした。(『虚無僧 谷狂竹』稲垣衣白編より抜粋)この両者のやりとりの中に、虚無僧は修行僧なのか物乞いなのか、
清と濁併せ持つ虚無僧の特異性が見いだされます。そして虚無僧が「普化正宗」として宗教法人登記され、天下晴れて
公認されたのは、なんと戦後の昭和25年のことなのです。
前後して『虚無僧屋敷』『虚無僧系図』『鳴門秘帖』『甲賀屋敷』等
虚無僧を主人公にした映画が封切られました。これらの映画に登場
してくる虚無僧は“善玉”、白面の貴公子でした。主役の嵐寛寿郎、
市川歌右衛門、鶴田浩二といった大スターに憧れて、虚無僧に
変身する者も現れました。映画の主人公気取りで、虚無僧の恰好をし、
門戸に立って「六段」や「千鳥の曲」など習いたての曲を吹いて
回ったのでした。「虚無僧、昔よくみた」といわれる虚無僧の
多くはそんなコスプレ虚無僧でしょう。
では本物の虚無僧って何なのでしょう。この続きは次号に。
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