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「今樹の皮を抜けた音」 

2016年09月09日 ナビトモブログ記事
テーマ:俳句ポスト投稿

 俳句集団「宇宙(そら)」は、2015年9月29日、津軽の地に誕生した。

 今のネット社会を踏まえ、俳句作りの研鑽、活躍の場は、専ら「俳句ポスト365」への投稿による。

 「俳句ポスト365」は、愛媛県の松山市が運営する俳句の投稿サイトである。その選者は、TBSで木曜日放送のプレバトでお馴染みの、当代超一流の俳人、夏井いつき先生だ。

 日本全国広しと言えども、俳句作りの学びの場として、「俳句ポスト365」→夏井いつき先生→プレバト→「俳句ポスト365」→夏井いつき先生→プレバトといった、言わば循環学校に勝るものはない。

 津軽わさおのこれまでの人生による経験則が、そう言わしめる。だから、俳句集団「宇宙(そら)」は、「俳句ポスト365」への投稿によって、日本全国を視野に入れつつ、挑戦しているつもりである。


  「俳句ポスト365」においては、各回の月曜日から金曜日までのすべてが勉強になる。そのうちでも、とりわけ金曜日発表の天の俳句1句、地の俳句9句及び夏井いつき先生の講評が大変重要だ。その中から、自分の俳句作りとの関連で、何を学ぶか。

 「俳句ポスト365」の第152回 2016年7月21日週の兼題は、「啄木鳥(きつつき)」である。兼題の説明に曰く。

啄木鳥(秋の季語)「きつつき」。キツツキ科の鳥の総称。留鳥だが秋の季語とされる。「けら」とも呼ばれ、色や形状、大きさなどで分類される様々な種類がいる。木に棲む虫を補食したり、また巣を作ったりするために嘴で木をつつく。

 津軽わさおは、今回の「啄木鳥」で改めて、俳句の作り方として、「季語との距離間」を考えるべきだということを学んだ。


 何事も勉強の意味で、地の俳句9句中の1句及び選者の夏井いつき先生の講評を以下に掲げる。

 啄木鳥の今樹の皮を抜けた音   地選  大塚めろ    

 幹を突く「啄木鳥」になりきることができるのが、この作者の能力だとつくづく思います。

 たった今「樹の皮」の層を突き抜けたと分かる。嘴の感覚や「音」の変化で感知できるのでしょうね。読み手である私も、まるで「啄木鳥」になったかのような、嘴の感覚を追体験させてもらいました。


 以上に関する津軽わさおの勉強したところを以下に掲げる。

 夏井いつき先生がおっしゃるところの、掲句の作者に幹を突く「啄木鳥」になりきることができる能力があるのかどうかは、分からない。

 ゆえに、俳句の作り手として、たった今「樹の皮」の層を突き抜けたと分かるのかどうか、嘴の感覚や「音」の変化で感知できるのかどうかは、分からない。

 ただ、分かるのは、掲句の特徴として、「季語との距離間」が極めて近いことである。その「季語との距離間」は、目と鼻の先ほどに近いというか、作者は、「啄木鳥」の身になって、「啄木鳥」が感知するだろう点を描写している句である。

 だから、兼題「啄木鳥」の場合は、「季語との距離間」を極めて近くし、例えば、「啄木鳥」の身になって、「啄木鳥」が感知するだろう点を描写する作り方が効く。

 そうした作り方の優れた一つが「今樹の皮を抜けた音」であると、津軽わさおは、理解している。




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