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釣り師カッチャン

50冊読破! 

2016年09月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

年間目標、1週間1冊・年間50冊を目標で読破。 今年度は楽しく9月はじめで達成。 50冊目は  2012年度吉川英治賞の 重松 清 さんの 「十字架」  です。  内容・・・・・・・ いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  いじめによって自殺してしまった中学生の残された家族と同級生の心理を丁寧に描く小説。登場人物の、時とともに変化する心理描写がとてもリアルで、のめり込み一気に読了した。「親友」と遺書に書かれた男子と、片想いの気持ちを無碍にしたのに「幸せになってください」と書かれた女子を中心に物語が進むのがこの小説ならではの面白さ。一見いじめとは無関係のこの二人は、名指しで生前の感謝を書かれたことで、苦しみ続ける。この二人の中学生が、大学進学時に逃げるように上京しても、決して軽くはならない背中の十字架。子供がもうすぐ中学生になるような年頃になって漸く、苦しみは、諦めでもない、受け入れでもない、慎みというような感情へ昇華していく。一つのいじめの背景に、当事者とは距離を置いた人たちの数え切れないほどの無関心や、見て見ぬふりがある。そのような経験は日常に掃いて捨てるほどある。いじめるという能動的な罪と、見て見ぬふりをするという受動的な罪にいかほどの差があるのだろうか。いじめなかった人といじめた人を、白と黒で区別することに意味があるのか。そんな思考を含め、この重層的なテーマは簡単には語り尽くせない。    

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