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昭和2年生まれの航海日誌

ヨモギも花 

2016年06月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 雨上がりの濃緑の歩道にタイサンボクの白い花が
くっきりと浮かんでいた。
 ”皐月”も終わりを告げ、咲いているのはこの花だけ。

 百日紅は極暑の花、まだ先のこと。
 広場へ抜けると、真っ赤に咲き誇ったアメリカンディゴ。
暑い夏には本当によく似合う。
 丁寧に下草まできれいに刈り込んであった。

 他に咲いている木はないものか。
 
 キリが大きな青葉で包むように上品な紫の花を
付けていた。

 白、赤、紫の花に癒されながら半日を過ごした。
 帰りしな、ヨモギの茎を折って持ち帰った。

  一輪挿しにさすと、一本松の風格で、暑さに強い。
 こりゃあ、いい花だ。

  なぜ、ヨモギを持ち帰ったのだろうか。
  少年の頃雨が続きはじめるこの頃は、田植えが
 終わり、どの農家でも、”農上り饅頭”をつくって疲れた
 体をねぎらたものである。
  高齢者はやや硬くなりかけたヨモギを餠にいれた
 草餅が好きなようであった。

  饅頭は、近くの親戚に配ったり、子供同士の友好に
 使われた。 多分に、日が経ち饅頭のお返しが欲し
 かったからだ。

  戦火が激しくなり、砂糖もなくなった昭和18年ころから
 ” 農上り饅頭”は姿を消し、戦後は洋菓子に押され、
 姿をけしてしまった。、食べる人もいないだろう。

  でも、懐かしいなあ、本当に。
  今、”赤福” 伊勢の名物”赤福”を食べると、なんだか
 ”農上り饅頭”を思いだしてしまう。

   ヨモギはシャンとして立っていた。


  
 

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