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映画が一番!

海よりもまだ深く 

2016年06月01日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

覚せい剤取締法違反で清原和博被告は
懲役2年6月、執行猶予4年の判決。
このニュースを聞いて、本作の主人公と
背景の設定が同じなので、イメージがダブリました。

野球の世界でトップを極めたのに、
離婚して、監督の声がかからなかったから
現実逃避で覚醒剤に手をだすなんて。

本作でも文学賞をとって、夢を叶えたのに
後は鳴かず飛ばずでギャンブルに溺れ、
金策に走り回る主人公。

でも、本作では、
彼をサポートする母親という強い味方がいたので、
落ちる一歩手前で踏ん張っています。

と、いう観点で見ていただければ、
今日、紹介する上映中の「海よりもまだ深く」も、
より深く、楽しめるでしょう。

先日、放映された「海街diary」や
「そして父になる」の是枝裕和監督が、
「歩いても 歩いても」「奇跡」に続いて
阿部寛主演で3度目のタッグを組んだ映画。

大人になりきれない男と年老いた母を中心に、
夢見ていた未来とは違う現在を生きる家族の
姿をつづった人間ドラマ。

キャッチコピーは、
”なりたかった大人になれた?”。

15年前に文学賞を一度とったきりの、
自称作家の中年男性・良多(阿部寛)。
現在は生活費のため探偵事務所で働いているが、
周囲にも自分にも
”小説のための取材”だと言い訳している。

ギャンブル好きで、息子・真悟(吉澤太陽)の
養育費を払えず、団地で気楽な一人暮らしの
淑子(樹木希林)の家に出かけては、金を無心するが、
面子もあるので”何、困ってんの”と言われると、
”いや、そんなことないよ。ボーナスだってちゃんと
もらいましたよ”と、見栄をはる一方、
淑子の留守の間にヘソクリを探し回ったり、

挙句の果ては、興信所の調査中の情報を利用して
相棒の町田(池松壮亮)と組んで依頼人から
金を巻き上げるなど笑ってしまうほどのダメな人生を
まっしぐらの男。

別れた妻・響子(真木よう子)に未練がある良多は、
真悟に聞きますね、”ママ、結婚するって?”、
そして、恋人がいることを知りショックを受ける。

偶然が重なり、母の家に集まった良多と
響子と真悟は、台風で帰れなくなり、
ひと晩を共に過ごすことになった”元家族”…。

主人公の母親役を樹木希林が飄々として、
グチらずに、明るいのがいいですね。
彼女が日常会話で話す、名言?の数々。

”うちにもいるけどひとり…大器が…”。
”女もなまじ学があると、
ひとりで生きていけちゃうからさ”。
”幸せってのはね…何かを諦めないと
手に出来ないもんなのよ”。
”何で、男は今を愛せないのかねぇ”。
”海より深く人を好きになったことなんてないから
 生きていける”などなど。
ダメ息子に対する、母親の愛情が見えますね。

もう一つ良かったのは舞台背景の団地。
是枝監督が28歳まで実際に住んでいた
東京都清瀬市の旭が丘団地が撮影現場なので
現実の生活の匂いがそのまま、漂っているようで
登場人物が、より活き活きとして見えました。

皆さん、夢見た未来と、今の人生はどうですか?
なりたっかた大人になれてますか?
私はと言えば、”夢”は実現しないから”夢”なんだと
開き直っています。

主題歌 は ハナレグミの♪♪深呼吸♪♪



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