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心 どまり
帰り花
2015年11月11日
テーマ:季節
今朝は、寒かったですね!
降り続いた雨も止みまして、今日からは晴天の日々(小春日和)が続くようです。
晩秋や初冬に、暖かい日(小春日和)が続きますと、花達も咲く季節を間違えて咲き出てしまいます。
此の季節外れに咲く花を「帰り花」と言います。
別の呼び名も沢山有りまして「返り花」「忘れ花」「狂ひ花」「帰り咲き」「二度咲き」「狂い咲き 」などとも呼ばれています。
先日、ナビのギャラリーにもUPされていましたし、テレビでも報道されていました。
桜・桃・梨・山吹・つつじ等に多く見られる現象だそうですが、友人の家の庭には、珍しい事に柏葉紫陽花が咲いていました。
これも異常気象が齎(もたら)す『狂い咲き』なのでしょうね!
今日の様に寒い朝は、散歩の途中で、思いがけなく見付けた健気に咲いていた桜の『帰り花』が思い遣られます。
ネットサーフィンをしていまして、心に沁みるブログを見付けましたので、ご紹介したく転記しました。
下記の句は、現代俳句年鑑(2003・現代俳句協会)に所蔵されている句です。
成り行きに 任す暮しの 返り花
季語は「返り花・帰り花」で初冬。かえり咲きの花。暖かい小春日和がつづくと、梅や桜、桃の花が咲くことがある。狂い花とも。
岡本敬三の小説『根府川へ』(筑摩書房)を読んだあとだけに、この句には身につまされる。
会社にリストラされ、妻には別れられ、「成り行きに任す暮し」を余儀なくされている初老の男の物語だ。
彼は一年中、寒い季節に生きているようなものなのだ。しかし、そんな彼にも、たまにはポッと返り花が咲く。目立たないささやかな花ではあるけれど、社会的にも経済的にも零落した者でなければ見られない花が咲くのである。
その花は、羨ましくなるくらいに美しく味わい深い。
何かをあきらめた人間には、あきらめた分だけ、それまでには気づかなかった、きれいなものが見えるのだろう。
句の作者は零落者ではないだろうが、そういうことを言っている。
小説に戻れば、こんな場面がある。
久しぶりに静岡の根府川から上京した高齢の叔父と、主人公は神田で酒を呑む。
彼のポケットには全財産の1500円しかない。
飲んでいるうちに、叔父も1000円しか持っていないことがわかる。
どんどん注文する叔父にはらはらしながら、さて、どうしたものか……。
叔父の機転でその店からは無事に脱出、つまり飲み逃げをするわけだが、お茶の水駅での別れ際に、叔父は「うっかりしていた」と白い封筒をさしだした。
生きていくことはほんのちょっとしたペテンだ、と言い添えながら……。
開けてみると、その薄い封筒には指の切れそうな一万円札が五枚入っていた。
あわてて彼はさきほどの店に取って返し、勘定を払おうとするが、女将はもう済んでいるという。
たとえば、これが成り行き任せの暮しに咲いた返り花。そして、この金を返しに主人公が叔父を訪ねて根府川へ行くのも、またもう一つの返り花だ。(清水哲男)
心に沁み、心に響くブログでした。如何でしょう?
又、大好きな作詞家 玄哲也氏は御自身が作詞された『帰り花』の中で、こう綴っています。
「つかみそこねた夢だって
追えばいつかは叶うのを
「帰り夢」って言うのよと
くじけた俺を支えてくれた
・・・・・
今でも俺の心の隅で
咲いているよな帰り花 」
『帰り花』って男の浪漫が咲かせる『未練花』なのでしょうか?
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長く生きるのも悪くない
良香さん、こんにちは
歳を重ねたからこそ、深く心に沁みこむ一言だったり
付けられた名だったり…。
良いお話し聞かせていただきました。
2015/11/11 14:46:42
心に沁みました
最近我が家の庭にも梅の花が2〜3輪とズオウの花も咲いていたものだから。
「狂い咲」と言うより「帰り花」の方が
響きが良いようです。
92歳のご近所さんも紫陽花が咲いてたよと驚いてあったのです。
かなり暖かい秋でしたね。
2015/11/11 14:31:48