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わさおの俳句教室日誌・「褒め言葉」〜15.07.22分 

2015年08月31日 ナビトモブログ記事
テーマ:俳句教室

 津軽の夏。青森ねぶた祭りでは、20数台の大型ねぶたが出陣する。夜間運行時には、約3kmのコースの沿道両側は、ぎっしり鈴なりの観客で埋め尽くされる。

 大型ねぶたの大きさは、ねぶたを乗せる台車が高さ約2m、その上のねぶたが高さ5m、幅9m、奥行き7m、重さ4tといったところで、かなり大きい。

 ねぶた1台の運行に掛かる費用は、約2,000万円と言われている。

 大型ねぶたの運行を盛り上げる、もう一方の主役は、跳人(はねと)とともに、太鼓、笛及び手びらがねの囃子方(はやしかた)だ。 

 跳人(はねと)は、跳ねる人と書く。ねぶた祭りの衣装で正装した踊り手なのだが、大型ねぶたの前方で、「ラッセラー、ラッセラー」と声を張り上げながら、跳ねるように踊る。大型ねぶた1台に参加している跳人の数は、1,000人ほどである。

 祭りには、囃子方(はやしかた)が付き物である。

 まず、太鼓だ。ねぶた1台当たり、大型太鼓が少なくとも10個はいる。大型太鼓を5個ずつくらいに連結させ、台車に乗せて引き手が引っ張る。

 これを、大人の男子が、時に大人の女子が、力いっぱいに叩く。正調ねぶた囃子で、ダーンタタ、ダータタン、ダーンタタ、ダータタン、ダタダタ、ダータタン、と続いていく。

 次は、笛だ。正調ねぶた囃子で、シャラララ、シャラララー、シャラララ、シャラララー、シャラシャラ、シャラララー、と続いていく。笛の吹き手は、ねぶた1台当たり、100人はいる。男女の割合は、半々くらいだ。

 最後は、手びらがねだ。いわゆるシンバルの類に属し、鉄製の平らな薄い円盤一対からなり、左右の手に持って打ち合わせて使う。

 正調ねぶた囃子で、チャンチャラ、チャンチャラ、チャンチャラチャン、チャンチャラ、チャンチャラ、チャンチャラチャン、チャラララー、チャンチャラチャン、と続いていく。手びらがねの使い手は、これまた、ねぶた1台当たり、100人はいる。男女の割合は、圧倒的に女子が多く、大部分が女子だ。

 結局、大型ねぶた1台当たり、跳人が1,000人、囃子方は、大型太鼓が10個、笛が100人、手びらがねが100人、といった構成となる。こうした大型ねぶたが20数台出陣するのだから、青森ねぶた祭りは、当然、ど迫力である。


 去る7月22日開催の俳句教室。兼題の一つは、「夏の月」である。「夏の月」でどんな俳句を作るか。

 津軽わさおの頭にひらめいたのは、夏の月→夜→暑い→汗→汗がほとばしる→躍動感→ねぶた、である。

 ねぶたは、ねぶたと人が一体となって盛り上げる、躍動感及び芸術性がその真髄である。その中でも、津軽わさおは、総勢250人にも及ぶ囃子方のうち、100人規模の手びらがねがに魅かれる。

 手びらがねの使い手は、大部分が女子で、みんなが「ラッセラー、ラッセラー」と、かけ声をかけながら、手びらがねを打ち合わせる。正調ねぶた囃子で、チャンチャラ、チャンチャラ、チャンチャラチャン、チャンチャラ、チャンチャラ、チャンチャラチャン、チャラララー、チャンチャラチャン、と続いていくのだ。

 津軽は、秋田に次ぐ美人の産地である。100人規模の手びらがねの使い手は、みんな美人で、みんながにこやかに手びらがねを打ち合わせるというか、打ち振るのだ。

 そこで、夏の月→夜→暑い→汗→汗がほとばしる→躍動感→ねぶた→手びらがね→打ち振る→夏の月、といった連想で、一句。

津軽わさお作

手びらがね 打ち振る先に 夏の月

 この句は、俳句教室で最高得点の5点を獲得した。

 御年、87歳の俳句の先生がおっしゃるには、昔、青森市でねぶたを題材にした俳句のコンクールを実施していたが、掲句は、コンクールの大賞を受賞するほどの出来栄えである。

 俳句初心者の津軽わさおにとって、ありがたいことに、これに勝る褒め言葉はない。



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