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わさおの俳句教室日誌・「ビール」〜15.06.10分 

2015年07月05日 ナビトモブログ記事
テーマ:俳句教室

 2015年5月13日から、小学校5年生時以来の親友、Kさんと一緒の俳句教室に参加させてもらっている。

 俳句教室は、2週間に1回の割で開かれる。今は、2週間に1回、確実に、親友、Kさんの元気な姿を目の当たりにできること、それだけで嬉しい。

 俳句教室の都度、毎回、俳句教室日誌を書くことにしているのだが、折しも、女子サッカーのワールドカップが開催されており、なでしこジャパンの応援に忙しい。ために、その影響で日誌を書くのが大幅に遅れている。


 2015年6月10日の俳句教室。老先生は、御年87歳であるが、大変にお元気である。

 先生が俳人を志すきっかけになった俳句を教えて下さった。以下に掲げる。


 細谷源二作
 
 地の涯てに 倖せありと 来しが雪


 「地の涯て」とは、北海道である。作者は、昭和16年に新興俳句弾圧事件で検挙され、戦後北海道に移住した。東京出身である。

 戦後生まれの私たちには実感できないが、戦前の当局による思想弾圧は、過酷を極めた。細谷源二さんは、幸せを求めて、北海道に渡った。

 地の涯て、北海道にこそ倖せがある。希望に満ちている。しかし、「来しが雪」である。北海道の冬の厳しさは、想像を絶する。津軽に住む私でさえ、冬の北海道で生活する自信はない。ましてや、作者は、東京出身だ。

 「来しが雪」の五字には、さまざまな感慨が込められている。この俳句の読み手によっても受け止め方は異なるだろう。

 過酷な雪の厳しさに直面したことによる落胆、絶望が聴こえてくる。しかし、だからこそゆえの反発心が湧くのも見てとれる。人間は、弱くもあり、しかし、負けるものかという強さもあるのだ。


 たった五七五の十七文字の中に、人間の一生も、果てしない宇宙も、詠み込んでしまう俳句。日本人であることを誇りに思わないわけにはいかない。

 そして、戦後70年の今、自由のありがたさをかみしめるとともに、思想弾圧などという愚行を二度と許してはならない、と思う。

 以下に、わさおとKさんの俳句を掲げる。


 わさお作

 合鴨の 行く末悲しき 植田かな

 さくらんぼ おなごの旬を 想いけり

 幼き日も 母と食べし 笹の餅

 麦酒飲む なでしこ勝ちて すすむ杯

 
 Kさん作

 
 さざ波が まだまだ主役 植田かな

 さくらんぼ おててにひとつ にぎりしめ 

 咲き満ちた アカシアの下 ウェデング

 席題の ビールに女子力 アップして




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