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たかが一人、されど一人

読後感「政治とカネ」海部俊樹 著 

2010年12月09日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

<div>先週、細川護煕の回想録を読んだばかりだが、又その一世代前の総理の回想録を読んでしまった。どうも同じ傾向の書物を立て続けに手に取るのが習慣めいている。細川氏のものは日記であり、所感はところどころに入っているが、何を言いたいか理解するのにやや時間が掛かる。総理として何を志し、何を果たして何を果たし得なかったか、未練があるのかないのか。</div><div><br /></div><div>文章が平易な話し言葉で書かれているせいもあり、海部氏の場合はこの点はっきりしているし分かりやすい。彼は議会の子三木武雄氏の子分であって、自民党の最小派閥河本派に所属する1議員でありながら、角栄支配の自民党政治にうんざりした国民の気持ちをそらすために、自民党が総裁に選んだ異色の総理である。誰しも回顧録を書くときは、「きれいな政治」に対する志を持っていて、政治改革を成し遂げるために心血を注いだと書く。</div><div><br /></div><div>確かに海部内閣で一旦店晒しになった政治改革法案は、細川内閣で成立して陽の目を見たのも事実。そうは言っても、現実の政治はかなり汚く、カネが動かなければならない実態をかなりの所まで明らかにしている。カネと同様であるが、55年体制とか言って自民党と社会党との間には決定的な対立があると一般に思われていたが、ある日突然連立政権が成立してしまう等、政治の表と裏ではかなりの違いがある事もある程度書きこんでいる。政治家は与野党を問わず、みなかなりの悪党でペテン師のようだ。</div><div><br /></div><div>自身は勿論自民党時代に田中派、竹下派の幹部小沢一郎のお陰で総理になりながら、彼とついたり離れたりお3度繰り返したらしい。お陰で自民党から離れて、いろいろな野党をぐるっと一巡りして最後に又自民党に戻っているのだから何をか況やである。自分だけが悪者になるのも気が引けたのだろう、後に自社さ政権で総理の座に就く村山富一氏なんぞはかなりの悪玉で、だまし、約束違反は数知れずみたい事まで書いている。政治の裏の駆け引きでは、最後に彼自身に引導(解散権を封じた)を突き付けた新聞へのリークについては、さすがに当人を名指しするのは避けている。</div><div><br /></div><div>しかし捨てるものが無いという心境からか、本書のタイトルになった「政治とカネ」については相当あからさまに書いている。金が無ければ政治は動かないが現実らしい。今日でも国会ではみな綺麗事を言っているが、一皮むけば「同じ穴のムジナ」と言う事が分かった。二重人格とは言わば精神異常だろう、情けない話だ。</div><div class="blogger-post-footer"><img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/3089830164664281219-2271472481247843009?l=takaga.blogspot.com' alt='' /></div>

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