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今年の漢字・「税」と総選挙 

2014年12月13日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし

師走に入り、なにかとあわただしく日々が過ぎ去る中、12月12日、日本漢字能力検定協会が恒例の「今年の漢字」を決定して発表した。

 2014年の世相を表す「今年の漢字」は、「税」である。「税」が選ばれたのは、国民の税金に対する関心がいかに強いかを表している。

 2014年は、4月1日から、消費税率が5%から8%へ引き上げられた。そして、2015年10月1日から、消費税率の8%から10%への再引き上げが予定されていたところ、安倍政権は、消費税率引き上げ等による景気低迷を理由として、再引き上げを1年半延期し、2017年4月1日からとする方針を決定した。

 安倍首相は、景気低迷を理由とする消費税率再引き上げの延期について、国民に信を問うとして、衆議院を解散したが、その総選挙の投票日は、来る12月14日である。

 消費税に関し、これだけの動きがあれば、国民の税金に対する関心が強くなるのは、当然である。


 問題は、国民の一人として、消費税率再引き上げを巡る政治情勢について、どう考えるかだ。

 まず、消費税増税法の付則第18条2項は、「経済状況等を総合的に勘案した上で、消費税率の引き上げの停止を含め所要の措置を講ずる」と規定している。これがいわゆる景気弾力条項と呼ばれるものだ。

 今回、景気弾力条項に基づき、消費税率再引き上げの延期をするのは、正しい措置である。そして、それを確定するためには、予算案なり法案処理なり、国会審議を通じて行えばいいだけの話しだ。

 なにも、景気低迷を理由とする消費税率再引き上げの延期について、国民に信を問う必要はない。暮れの忙しい時期に、何百億円もの血税を使って、総選挙をする理由はない。

 解散・総選挙による政治空白を作ることなく、粛々と、早め早めに、景気対策に効果的な措置を講じなければならないはずだ。

 しかし、安倍首相は、解散・総選挙に踏み切った。「今なら勝てる解散」と命名する向きもあるが、今の野党の体たらくからすれば、自民党は、いつだって勝てる。なにも、今でなくていい。

 安倍首相は、消費税率再引き上げの延期を理由に解散・総選挙を打ち出しながら、取って付けたように、「アベノミクス解散」と呼称し、それを強調している。しかし、元々、アベノミクスの効果が2年ほどであまねく国中に波及するわけもない。だから、解散する暇があったら、景気対策に精励せよ、だ。

 そして、安倍政権のやり方に不信感を抱くのは、景気弾力条項に基づき、消費税率再引き上げを2017年4月1日からに延期しながら、この次は、つまり、2017年4月1日からは必ず引き上げることとし、景気弾力条項を撤廃する、としている点だ。

 安倍政権よ、気は確かか、と言いたい。

 今回の消費税率再引き上げの延期は、景気低迷を理由とするもので、景気弾力条項に基づく。つまり、景気が悪くて、とても再引き上げできないから、延期するのだ。

 景気弾力条項を撤廃して、必ず再引き上げするとなれば、景気が悪くて、とても再引き上げできる状況になくても、再引き上げすることになってしまう。そんなのでいいの? それじゃ、理屈も何もなしのムチャクチャだ。

 以上、縷々述べた理由により、今回の解散・総選挙には反対だ。したがって、自民党には投票しない。


 それじゃ、野党のどこかに投票するのか。残念ながら、今の野党には投票に値するところはない。どれを観ても、なにもやれない政党ばかりだ。

 民主党政権時代を振り返れば、統治能力なしの集団に政権を与えたようなものだ。あのまま行っていれば、日本は滅びる危険に直面しただろう。総理大臣の能力がない人間が総理大臣になったという恐ろしさ。鳩山氏しかり。菅氏しかり。民主党政権で評価できるのは、野田氏が消費税率引き上げへのきっかけを作ったくらいのものだ。

 政治能力なしの民主党はじめ野党の現状。おそらく、今回の総選挙で、社民党は壊滅するだろう。

 自民党の理不尽なやり方に反対し、自民党に投票しないとなっても、逆に、投票に値する野党がない。これが日本の政治情勢の悲しい現実である。

 選挙の投票は、国民の権利であると同時に、義務である。今まで、棄権したことはない。だから、投票には行く。しかし、投票する政党がない。こんな場合、さて、どうするか。

 まあ、以上のことをもう一度考えながら、あと一日改めて考えてみることにしよう。



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まさに同感です

かっこさん

期日前投票に行ってきましたがこの度ほど行きたくない選挙もめずらしいかな?出口調査に協力することでうさをはらしました。我が子が白紙投票が認められたらいいのにと言っていました。

2014/12/13 01:00:56

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