メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

M8, M9 & R-D1 for Someting I love ...323...

行秋日記(22)... 

2014年10月24日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し






今回の伊豆への小旅行の目的は IZU PHOTO MUSEUM で開催中の 「北へ,北から 小島一郎」 展を観に行くこと.
決して美味いもの食べではない ヽ(´〜`; ォィォィ

JR三島駅から車で15分くらいのところにあるクレマチスの丘という美術館,レストラン,本屋などが散在する広い面積の施設.気持ちのよい緑あふれるエリア.スルガ銀行の持ち物で,本社機能の一部もこの地域rにあるという.三島駅からシャトルバスが出ているが,平日は17:00最終.土日は16:40最終.三島駅への最終は17:20だから,施設を廻って,ディナーをとってから帰るとなると,タクシーを呼ばなくてはならない.
ここにあるリストランテ 「Primavera」 は箱といい,料理といいすばらしい.日高シェフが去って後,エルブジの経験のある黒羽シェフによる北イタリアを中心とした実にセンスのいい美味い料理だ.あの値段でやっていけるのだろうかと心配してしまうほどに質のよい料理だ.ドルチェがまた美味い.ああ,また食べに行きたい.


小島一郎という写真家の名前はいまだにあまり一般的ではないのかも知れないが,彼の写真をどこかで見た方は多いのではないかと思う.1924年に青森で生を受け,39歳という若さで世を去った異能の作家.
津軽,青森に拘った彼の才能は名取洋之助に出会ってさらに磨きがかけられたという.
彼の作風は,ピクトリアリズムを徹底的に排した当時のリアリズム一辺倒写真界とは対極の場にあった.
造形のイマジネーション,センス,津軽という土地の臭いの出し方,現像,焼き付けの写真技術を十分に熟知した造形美の創出はピクトリアリズムの新たな段階を見せた作品ばかりで,見たものを強く惹きつける.
他界するまでの間,彼は名取の食客として遇されてきたようだ.



      Leica M9+Summicron−M 50mm F2 (6枚玉)











オリジナルの彼の作品を観ると,すさまじいまでに粒子を荒らし,暗部をぎりぎりまでに落とし,対照的に明部を強調した技術は津軽の厳しい自然を表すにはこれしかないと思わせる演出である.ミレーの晩秋を彷彿とさせるあの津軽木造の稲刈り,稲垣付近の吹雪の中を行く人々などの代表的作品を目の当たりにすると言葉がないほどの感動を与えてくれる.雲の表現がまたぐっとくる.
展示の最後の方は,再プリントのボードが掲げられているが,この焼き付けはよくない.
彼がいつも懐に入れていたと言われる名刺判の通称「トランプ」と称するポートフォリオ.これが多数展示されているのも面白い.この作品群から彼の写真作法一端をうかがい知ることもできる.

小生が真の写真芸術家と考える5人の日本人作家の一人である小島一郎の画を見ることができた幸せよ!

本写真展は,没後50年を記念してのもので,新潮社から出版されていた生前唯一の写真集 「津軽」 も復刊予定.
写真展は12月25日まで開催.ぜひ,足を延ばしてご覧ください.

写真は,IZU PHOTO MUSEUM の入り口.写真展の看板が慎ましく出ている.

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ