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錦織圭選手・「虎の穴」 

2014年09月24日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

古来、「可愛い子には旅をさせろ」という。これに関し、ネット先生である「ことわざ 由来や意味辞典」に曰く。

◆意味 子供が可愛いと思うなら、親元で甘やかすのではなく、世間の厳しさを教えて育てた方が子供がしっかり育つと言う意味。

◆使用例 心配だからと言ってそこまで子供の事をやっては駄目だよ「可愛い子には旅をさせろ」って言うからね。

◆一言メモ このことわざを見ると、ディズニーの「ライオンキング」を思い出します。「百獣の王ライオンは、我が子を谷底に落とし、這い上がってきた子供だけを育てる」野生動物にたとえても、人間のことわざでも「甘やかしては駄目」というのが古くからの教えのようです
 
 「可愛い子には旅をさせろ」から連想して、百獣の王ライオンに話が及ぶところが素晴らしい。「百獣の王ライオンは、我が子を谷底に落とし、這い上がってきた子供だけを育てる」。要するに、子どもを育てるには、厳しい環境も必要だと説いているのだろう。

 「百獣の王ライオン」とくれば、我々の頭は、虎を思い浮べる。ライオンは、百獣の王で強いが、虎も、猛虎と呼ばれるくらいに強い。

 虎に絡んでは、ネット先生である「ニコニコ大百科」に曰く。

虎の穴とは、虎が住んでいる穴。転じて、危険な場所。虎穴 (こけつ) ともいう。「不入虎穴,焉得虎子(虎穴に入らずんば虎子を得ず)」
アニメ化もされている漫画「タイガーマスク」に登場する、タイガーマスクを育てた悪役レスラー育成団体。

 子どもを育てるには、厳しい環境も必要だということで、「百獣の王ライオン」や「虎の穴」が引き合いに出され、「可愛い子には旅をさせろ」となる。
 
しかし、そうしたことは話としては理解したつもりでも、世の中にいる大方の凡人にはなかなかできることではない。

 だが、希有な存在としてではあるが、世の中には、「可愛い子には旅をさせろ」を地で行き、「百獣の王ライオン」や「虎の穴」のごとくに、大成功を収める実例があるものだ。


 2014年9月9日、テニスの錦織圭選手が、男子シングルスで、日本選手初の全米オープン準優勝を成し遂げた。

 錦織選手は、テニスの男子シングルスで、日本選手として、四大大会では81年ぶり、全米オープンでは96年ぶりにベスト4進出を果たした。その準決勝も、世界王者であるセルビアのジョコビッチ選手を撃破し、初の決勝進出を決めた。

 決勝では、クロアチアのチリッチ選手に敗れたものの、堂々の全米オープン準優勝という歴史的快挙である。錦織選手が成し遂げた歴史的快挙の話題に日本中が沸騰した。

 決勝戦終了直後、大観衆が見守る中、女性スタッフが錦織選手にインタビューした。受け答えは、英語でであり、錦織選手は、通訳なしで、英語で語った。彼の答えを日本語表現で掲げる。

「今日は自分のテニスができませんでした。チリッチにお祝いを言いたい。負けたことは辛いけれど、決勝に出られたことは嬉しかったです」

「チームのみんなに2週間ありがとうと言いたい。優勝できなかったことについては、ごめんなさい」

「応援してくれた人たちにも感謝しています。とても楽しい2週間でした。来年、またこの場に戻ってきます。そして必ず優勝します」

錦織選手は、プロテニス選手を目指し、13歳の時、たった一人で渡米している。いくらテニスのプロを目指すためとはいえ、年端もいかない少年が単身渡米するとは、ただただ驚きである。

 スポーツ等の厳しい養成施設を「虎の穴」と表現するが、錦織選手が育ったのはテニス界の「虎の穴」ともいえるIMGニック・ボロテリー・テニス・アカデミーである。アメリカのフロリダ州にあり、世界中からテニス少年の俊英が集まる。

 13歳といえば、中学2年生だ。日本からたった一人で太平洋を渡った錦織少年。

 体が小さく、周りのアメリカ人等の外国の少年らは、みんなでかい。アメリカ人が怖そうに見え、最初は英語が分からず、ホームシックにもなったという。そりゃ、そうだろう。誰が見ても無理はない。

 13歳の少年が渡米ではなく、日本国内で、例えば、津軽から博多に単身赴任ならぬ単身修業に挑むとなった場合でも、事情は似たようなものだろう。日本人同士だから、体の大きさは同じくらいだ。しかし、津軽弁と博多弁じゃ、かなり異なる。それと、気候が違う。寒さには強いが、暑さには弱い。周りの人間は、色白に対して色黒だろう。そんなこんなで、必ずホームシックになる。

 日本国内ででも、こうなるのに、13歳の錦織選手の場合は、太平洋ひとりぼっち、ならぬ、アメリカ大陸ひとりぼっち、である。


 今回、錦織圭選手が成し遂げた、堂々の全米オープン準優勝という歴史的快挙は、日本国民に様々なことを教え、考えさせている。

 その一つとしての、「可愛い子には旅をさせろ」である。また、「百獣の王ライオンは、我が子を谷底に落とし、這い上がってきた子供だけを育てる」のだ。そして、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」である。

 錦織圭選手、1989年12月生まれ、島根県松江市出身の24歳。君がまぶしくも輝いて観える。

 おめでとう、そして、ありがとう、全米オープン準優勝!!




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