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昭和2年生まれの航海日誌

彼岸の日没に想う 

2014年09月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 秋分の日を明日に迎えた。
 太陽が真西に沈む、ここから見るとちょうど明石海峡の
ど真ん中にあたる。

 元旦に日の出を見ることができないので、春分、秋分の
美し日没を見ることを楽しみにしてきた。

 天気が悪いと、明日見られぬかもしれない。そうだ今日
撮っておこう。

 時刻、方位もそんなに違うものではない。
 海岸に出て待ち構えたが、層雲が出て撮れそうではなかった。

     

 明日に希望を託して帰ることにした。
 今年も、岸壁には大勢のアジ釣りがいた。
 去年は、妙齢の婦人があろうことかハイヒールを履いて竿を
出していたが、腕前は確かであった。

 そんなこと思い出しながら帰途に着いた。
 「彼岸の釣り」 俺にも終生忘れることができない思い出が
あるではないか。

 小学校に入る春の彼岸の中日に6歳上の兄と近くの大川へ
釣りに行った。

 橋と云っても
 橋桁に長さ160センチ、幅30センチばかりの橋板をおいた
だけで、固定をしてない。

 その橋の上から、流し針で釣るのである。
 6月になるとアユの稚魚がよく釣れた。

 釣り初めてから、それほど時間が経ってない時、
 ドターンと、音とともに兄は橋板とともに川に落ち込んだ。

 流され、青みの濃い深みに押し流されていく。
 どうすることもできない。
 泳げるだろうくらいのことは思った。

 流れが急だったので、早く浅瀬に打ち上げられた。

 黒い学生服からは水が滴れ落ちている。どうして2キロの
道を返ったものか全く記憶にない。

 何時もであると、厳しく叱る母も今日ばかりは違っていた。
 「もう、川には行くな、それに今日はお彼岸さんで殺生は
  してはいけないの」

 母も30をやっと超えた歳であった。
 後日、そっと私にだけは告げていた。
 「二人が川で災難に遭ってたらと思うと、ぞっとする」と。
 今は二人とも鬼籍に入ってしまっている。

 彼岸の「アジ釣り」で想いい出した。
 よかった。
 想い出さないことには、ご先祖さんを敬い故人を偲ぶことは
俺にはできたものではない。

 ”秋分の日”
  お寺詣りをしてこよう。
  それから、日没の写真が撮れたらいいがなあ。


 

 

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