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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

時刻の混乱(1) 

2014年08月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 読売新聞の読者投書欄(ウェブ・サイト)「発言小町」を読んでいたら、
「3時10分前って、何時何分?」というタイトルの投稿があったので
何を疑問に思っているのかなと不思議になって読んでみました。
その記事の前半を転載させてもらいます。
 
――同僚の話です。お子さんが「3時10分前集合」の時に、
「3時10分の前だから、3時8分位に行けばいい」と言ったそうです。
その時は笑い話だったのですが、
うちの高校生の子供にも聞いてみました。
私「3時10分前集合って言われたら、何時に行く?」
子供「知り合いなら3時。仲良しなら3時8分位かな」

3時10分前に集合って、2時50分の事ですよね!?
まさか、高校生にもなって「3時10分の少し前」と思っているとは・・。
普段から国語力がないとは思っていたけど、びっくりです。――
 
 そして、この投稿について他の読者が寄せている意見によりますと、
やはり、「3時10分前」を「3時10分の少し前」と理解する人は
少なからずいると言います。
私もびっくりしました。どうしてこんな誤解が生まれたのでしょうか。
 
 確かに、「3時10分」で一旦区切って、その時刻を一旦了解し、
それに「前」が付けば「3時8分」もアリですね。
「3時の10分前」と理解しなくてはならない理由はないというわけです。
 
しかし、「3時10分の前」というのなら、その時刻以前、過去の
全ての時間軸を意味する訳で、
およそでも時刻を特定する表現にはなり得ません。
時刻表現の習慣からも「3時10分前」は3時の10分前、
2時50分以外にはあり得ないと思うのです。
 
このデンで言うと、あまり使いませんが「3時10分過ぎ(後)」は
3時の10分後、すなわち3時10分しかありませんね。
まさか、3時12分だなんて言わないで下さい。
 
これらは場合によっては、重大な結果も起こり得ることですから
笑いごとで済ませてはいけません。
 
 次に、お昼の12時と夜中の12時も混乱します。
恥ずかしいですが、私は「午前12時」とか「午後12時」と言われても、
未だにお昼なのか夜中なのか理解できず、戸惑ってしまいます。
午前と午後、あるいは午後と午前の境目のどちらにも属さない一瞬を
言う訳ですから、そのどちらかに決めることに無理があるというのが
へそ曲がりの私が混乱する原因です。
 
 また、昼の12時(正午)を午前12時と言うのならば、
その1秒後はもう午後のはずですから、同じ昼の12時台の中に
午前と午後が混在するという矛盾が生じてしまいますね。
 
 気象台や新聞などでは誤解・混乱を避けるため、
12時には午前・午後を付けず、昼を12時、夜を零(0)時とする。
あるいは、昼の12時は正午、夜の12時は午前零時とする。・・・
などと合理的な表現を用いていますが、統一されていないだけに
余計混乱している気がします。
 
私としては、昼の12時は正午か午後零時、夜の12時は深夜12時か
午前零時とするのが現状では一番誤解が少ないと思います。
あるいは、表現が軽いですが「昼12時」「夜12時」とすれば明確です。
ちなみに、英語では零時のように時刻にゼロを使うことはありませんから
注意が必要です。Twelve o’clock に正午の場合はnoon、
夜の場合はmidnightを付けます。明確ですね。
 
(注)この項は次回「時刻の混乱(2)」に続きます。

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