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人生日々挑戦
高橋大輔選手・「漢(オトコ)」
2014年07月10日
テーマ:人生
私は、昨年、2013年6月26日、「99歳の最高賞受賞者」のタイトルで初めてブログ記事を書いた。
以来、「人生日々挑戦、青春は一生」をモットーに、一日一文章に挑戦している。あれから、1年以上が経過し、作った文章は、370件を越えた。今では、ブログ記事を書くことが生活の一部となっている。
ブログ記事の中身はともかくとして、何を書こうか、あれこれ頭を使うのは、結構楽しい。
ブログを書いていて嬉しいのは、世の中の人に読んでいただくことである。読んでいただく人の数が増えていくごとに、気をよくしている。
そして、自分が書いた文章に込めた意味合いについて、肯定的な評価としてのコメントを頂戴すると、これまた嬉しい。
で、コメントをいただいて嬉しいだけでなく、大変な勉強になるときがある。自分としては、長い人生経験を経てきて、一通りのことは分かっているつもりでも、初めて遭遇することがあるものだ。
そのことによって、若者からものを教えられることがある。それは、ブログ記事を書くことの楽しみである。
去る5月19日付けで、高橋大輔選手・「最大の好敵手」とのタイトルでブログ記事を書いて投稿した。
その中に、次のように書いた部分がある。
高橋大輔選手が世界に対して実現して観せたのは、ジャンプで切れ味鋭い4回転等とステップ及びスピンで世界一の芸術性との融合である。これは、世界一美しいフィギュアスケートの実現だ。
こうした世界一美しいフィギュアスケートを創り上げた選手は、高橋大輔選手の前には、男女を通じて誰もいない。
プルシェンコ選手と高橋大輔選手は、2010年バンクーバー五輪で、片や銀メダル、こなた銅メダルの好敵手だ。
しかも、金メダルを獲得したアメリカのライサチェク選手が4回転を飛ばないというか、飛べないのに対し、高橋選手とプルシェンコ選手は、あくまでも4回転にこだわる。
4回転を飛ばない男子フィギュアなんて、男子フィギュアではない。
これは、高橋選手とプルシェンコ選手に共通する思想であり、両者にとって、男の美学である。
4回転に挑まないのであれば、男子フィギュアなんてやらなければいい。これが高橋選手の本意だ。
だから、高橋選手は、4回転挑戦から決して逃げない。怪我していても、コンディション不良でも、4回転ジャンプに挑み続ける。失敗しても、手を怪我して流血しても、4回転に挑む。
どんなに辛く苦しくても、決して逃げない。転んでも立ち上がる。手から流血しながらも、4回転ジャンプを跳ぶ。果敢に挑戦するのみだ。
なぜ、そこまでするの? なぜって、それが男子フィギュアだから。
こういうことに関し、高橋大輔選手は口では語らない。しかし、彼のフィギュアスケートが雄弁に語ってくれる。
高橋大輔は、男だ。
そうしたことも含め、プルシェンコ選手は、高橋選手のことを大いに理解し、評価している。
では、なぜ、高橋選手について、これまで言及してきていないのか。改めて考えてみた。その結論を述べる。
人間、最大の脅威を抱く相手については、言及できないものだ。
そして、もう一つ。プルシェンコ選手は、高橋大輔選手のフィギュアスケート選手としての生き方を尊敬しているのだ。
人間、尊敬する相手については、軽々に言及できないものだ。
なぜか。それは、人間とはそういうものであり、人生とはそういうものだからである。
それと、高橋選手が進退を保留しているとはいえ、まだ現役選手だからだ。
おそらく、プルシェンコ選手は、いつの日にか高橋選手が現役を引退する際に、高橋大輔選手が最大の好敵手であること、心から尊敬する選手であることを、 はなむけとして語るはずだ。
なぜ、そう思うか。それは、津軽のシニアブロガーが人生で学んだことだからだ。
これに対し、ありがたいことに、5月20日、yoitomakeさんが次のようにコメントして下さった。
いつもながらのウィットに富んだ文章、ありがとうございます。
ひとつだけ。わたくしめは、高橋くんは「漢」だと思っております。
ガーン、だ。ガーン、とはこのことである。yoitomakeさんがおっしゃる「漢」。はて、漢とは。漢を見て、漢(カン)つまり熱血漢の漢(カン)と理解した。
しかし、人一倍、大輔愛に燃えるyoitomakeさんがおっしゃる「漢」だ。深い意味があるに違いない。
ネット先生に教えを請うた。
そうしたら、ニコニコ大百科が次のように説明してくれている。
漢(オトコ)とは、男の中の男というような意味の美称である。
この語を使用する場合は、生物学上の雄個体であるというような意味よりはむしろ、勇猛さ、大胆さ、潔さ、堅い信念など、古来、男たるものが持つべきとされている美徳を備えている男前に対して贈られる称号である。
女でもOK。この号は、男として持つべき物を備えていれば称号として呼称されるため、生物学的に女性であってもこの称号を取得することはあり得る。
表面は関係なく内面の深層が重要であり、本当にいざという時に頼れるもの、自分の信念を貫き通し、見る者の目に「漢」を焼き付けた者こそが漢なのである。
これらを読んで、脱帽だ。そして、髪があって良かった。津軽のシニアブロガーは、髪は有り余るほどにある。
漢(オトコ)って、分からなかった。
熱血漢の漢(カン)という使い方は分かるが、yoitomakeさんに教えていただくまで、漢(オトコ)という使い方は分からなかった。長い人生で初めての遭遇である。そうか、漢(オトコ)か。青天の霹靂である。
漢(オトコ)とは、男の中の男である。漢(オトコ)は、生物学上の雄個体というよりは、大胆さ、潔さ、堅い信念など、古来、男たるものが持つべきとされている美徳を備えている男前に対して贈られる称号である。
だから、女でもOKである。男でも、女でも、大胆さ、潔さ、堅い信念など、古来、称賛されるべき美徳を備えているおとこぶりに対して贈られる称号なのだ。
表面は関係なく内面の深層が重要であり、自分の信念を貫き通し、見る者の目に「漢(オトコ)」を焼き付けた者こそが漢(オトコ)なのである。
なるほど。そうであれば、高橋大輔選手は、まさに漢(オトコ)だ。
そして、おそらく、yoitomakeさんは、高橋大輔選手は漢(オトコ)で、プルシェンコ選手は漢(オトコ)ではない、とおっしゃりたいのだろう。なるほど。重ね重ね、大変な勉強になることを感謝しなければならない。
今、この瞬間、津軽のシニアブロガーは思う。yoitomakeさんも、まさに漢(オトコ)だ。
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