メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

危険な思考回路 

2014年06月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 散髪を嫌がる幼児に「お父さんがチョキチョキするのと、
美容院のきれいなお姉さんにチョキチョキしてもらうのと
どっちがいいかな〜?」と話を向ければ、その子はどちらかを
選ぶことになり、結局散髪するハメになってしまいますね。
その子は散髪すること自体が嫌なのに
ずるい(?)親が問題をすり替えてしまったのです。
 
 まあ、散髪なら重大な問題ではありませんが、
現下の最大関心事、憲法の解釈変更と集団的自衛権の行使について
前述の「手口」で議論を進められてはたまったものではありません。
結局、戦争をする国になってしまっては泣くにも泣けませんね。
極めて深刻で腹立たしい問題なのです。
 
 現に、憲法の解釈を変更して集団的自衛権の行使や
武器の輸出に道筋を付けようという企みがすんなりと進まないと見るや
尖閣諸島の問題を念頭に「離島での不法行為への対処」とか
「邦人を乗せた米輸送艦の防御」などのケースを持ち出して
「何もできないのと、武力を行使して防ぐのとどちらが良いか?」と
「散髪の姑息な手口」を使い出しました。
 
 具体的(非現実的ではあるが)なケースをあれこれ言う前に、
一政権が憲法の解釈を変更出来るかを、しかも国会での議論なしで
閣議だけの決定で結論を導いても制度上も人道上も問題ないかに
はっきり結論を出すべきだと思うのです。
野党も公明党もまんまとこの手口に乗って「散髪に行かされ」そうに
なっているのがなんとも歯がゆいではないですか。
 
 問題のすり替えとレトリック(巧言)は安倍首相の常套手段で、
靖国神社参拝への抗議には「首相が戦争で亡くなった英霊を弔い
平和を願うのは当然」と筋を違えてかわし、
野党への「上から目線」を非難されると、「これからも信念に基づいて
発言する」と、正面から答えず、さらに上から目線の答弁をしましたね。
 
 また、集団的自衛権についても「権利があっても行使できないのは
おかしい」と主張していますが、
「権利があっても行使しなければならない訳ではない」ことを
巧みに覆い隠してしまっています。
 
 抗議や非難に真正面から議論し返答するのではなく、
問題をすり替えたり、
反論しづらい内容の答弁、回答にしてしまっているのです。
下足らずで感情的、かつ短絡的で非論理的、
しかも強引な安倍首相の確信犯的やり口は本当に危険です。
 
 「日本の平和を守るため」と言っておきながら、
若者を戦場に送り出し、日の丸に包まれた亡骸を家族に届ける
そんな、ついこの前のあの悲劇を繰り返すのでしょうか。
とても危険な事態です。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ