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高橋大輔選手・「世界一美しいフィギュアスケート」 

2014年05月17日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

スポーツ観戦は、さまざまな要素があるから、面白い。

 アスリートの高度な技量が発揮されることに感心するだけではない。勝負をかける選手の心理状態を推し量ることで、楽しさはいやがうえにも増す。

 そして、選手の生きざまを慮るとき、単なるスポーツ観戦に止まらなくなる。そこに観られるのは、人生ドラマそのものだ。

 こうした観点で、スポーツ観戦を続けてきているので、選手の皆さんからこれまで随分と感動をもらってきた。

 したがって、津軽のシニアブロガーは、こうした感動を基にして、ブログ記事を書くことになる。

 書いたブログ記事をきっかけにして、今まで自分が知らなかったことを知ることが大いにある。だから、ブログ記事を書くことが楽しくて、止められない。


 去る4月28日付けで、高橋大輔選手・「軌跡」とのタイトルで次のようなブログ記事を書いて投稿した。  

 近年におけるフィギュアスケート人気隆盛の要因は、2006年トリノ五輪の荒川静香選手の金メダル獲得にあるのではない。それをもたらしたのは、高橋大輔選手のフィギュアスケート人生の軌跡にある。

 彼は、2006年トリノ五輪8位入賞、2010年バンクーバー五輪銅メダル、2014年ソチ五輪6位入賞と、オリンピックには、三大会連続出場している。

 この中でも、特筆すべきは、2010年バンクーバー五輪での銅メダル獲得だ。これは、長いオリンピックの歴史の中で日本男子フィギュア初のメダル獲得である。

 元々、女子選手の活躍もあって、フィギュアスケートは人気を集めていたが、高橋大輔選手の銅メダル獲得がフィギュアスケート人気に火を付けたと言える。

 長らく、日本国民の男たちは、日本男子フィギュアのメダル獲得を渇望してきた歴史がある。

 それを、2010年バンクーバー五輪で高橋選手が銅メダル獲得で果たしてくれたのだ。ヤッターッ、万歳!! 高橋選手は、一躍、ヒーローとなった。フィギュアスケート人気の隆盛は、この瞬間に始まったのである。

 振り返れば、高橋大輔選手は、日本男子フィギュアの先駆者である。彼のバンクーバー五輪での銅メダル獲得で、日本男子フィギュア界の面々は、オリンピックでメダルを獲れること、どうやれば獲れるかを身近で分かった。

 高橋選手は、その言動及びその背中でみんなを鼓舞し続けてきた。

 その先に、2014年ソチ五輪における羽生結弦選手の金メダル獲得がある。

 すべては、先駆者たる高橋大輔選手のおかげである。


 ありがたいことに、高橋大輔選手・「軌跡」のブログ記事に対し、お二人からコメントを頂戴した。適宜、要約して掲載させていただく。

 5月2日、やすさん曰く。

 いやぁ?、ウンウンと頷きながら読ませて頂きました。高橋選手、素敵です。

 5月1日、メイさん曰く。

? 素敵な記事をありがとうございました。高橋大輔選手は、本当にこの十数年、怪我や困難にも負けずフィギュア男子シングルと日本フィギュア界を世界のトップ選手として牽引してきましたよね。

? 現在では男子シングルはジュニア・シニアともにアジア系の選手が表彰台を独占していますが、高橋選手がその牙城を崩すまで、男子フィギュアはあくまで欧米の選手のスポーツであり、そのことを口に出して憚らないジャッジさえいるほどでした。

? また、高橋選手が凄いのは、ジャンプやスケーティングなど技術面で突出しているのと同様に、同じくらいその高い芸術性が世界で認められていることです。

? これは、高橋選手以前の男子のアジア系選手にはあり得なかったことで、フィギュア界においてジャッジや観客の先入観・意識を変えさせる革命的存在だったと感じます。

? 彼が世界中のたくさんのスケートファンのみならず選手たちにも愛されているのは、その人柄や愛嬌とともにその開拓者ともいえる輝かしいキャリアがあるからですよね。

 人間、誰しも、若者もシニアも、自分の書いた文章を評価していただくことは、理屈なしに嬉しい。お二人に、ありがとうございますと、心より御礼申し上げる。

 私は、これまで高橋大輔選手を応援し、ブログ記事を書いてきている。が、今回のコメントで、高橋選手の素晴らしさについて、私自身の意識下ではなんとなく思いはしつつも、書ききれていないことを知ることができた。 

 それは、メイさんのコメントのとりわけ?と?の部分である。

 「高橋選手がその牙城を崩すまで、男子フィギュアはあくまで欧米の選手のスポーツであり、そのことを口に出して憚らないジャッジさえいるほど」。そうか、そう言われれば、確かにそうだ。それまで、トップに立っていたのは、ロシア、フランス、アメリカ、カナダといった欧米の選手だけだ。

 日本男子選手は、世界選手権ではメダルを獲るものの、オリンピックは蚊帳の外。

 それから、「これは、高橋選手以前の男子のアジア系選手にはあり得なかったことで、フィギュア界においてジャッジや観客の先入観・意識を変えさせる革命的存在だ」。そうなんだよね。高橋選手は、革命的存在なんだ。

 そして、大事なことは、革命的存在の意味は、「高橋選手以前の男子のアジア系選手にはあり得なかった」の「アジア系選手には」だけでなく、「世界中の選手には」あり得なかったという意味であることだ。

 つまり、高橋選手は、高橋選手以前の世界のフィギュアスケートそのものを変えてしまったのである。しかも、男子フィギュアのみならず、女子フィギュアも含め、変えてしまった。

 これがメイさんがおっしゃる「革命的存在」の真の意味である。


 高橋選手が世界に対して実現して観せたのは、ジャンプで切れ味鋭い4回転等とステップ及びスピンで世界一の芸術性との融合である。これは、世界一美しいフィギュアスケートの実現だ。

 こうした世界一美しいフィギュアスケートを創り上げた選手は、高橋大輔選手の前には、男女を通じて誰もいない。

 例えば、2006年トリノ五輪女子金メダルの荒川静香選手は、3回転等のジャンプはあるものの、切れ味鋭くはなく、世界トップの芸術性もない。じゃ、なぜ金メダルを獲れたのか。それは、出場選手の顔ぶれなど、運が良かったからである。

 運も実力のうちだから、それはそれでいい。

 そして、男では、2006年トリノ五輪男子金メダルのロシアのプルシェンコ選手。プルシェンコ選手は、確かに、豪快な4回転等のジャンプは持っている。しかし、ステップ及びスピンでの芸術性は劣る。

 だから、2010年バンクーバー五輪銀メダルのプルシェンコ選手は、バンクーバーで高橋大輔選手の世界一美しいフィギュアスケートを目の当たりにした時、言いようのない大きな脅威を感じた。

 その証拠に、それから後、ソチ五輪後まで、プルシェンコ選手は、羽生結弦選手と浅田真央選手の演技は褒めたが、高橋大輔選手については言及していない(私の記憶では)。

人間、最大の脅威を抱く相手については、言及できないものだ。

 なぜか。それは、人間とはそういうものであり、人生とはそういうものだからである。
    


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