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第56回 昭和34年春 ひろこちゃんと親しくなる(2) 

2014年05月01日 外部ブログ記事
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中学1年の3学期の終業式の日、「どうしたらテストの点がよくなって、成績が上がるんかなー? 私ね、小学の時より成績が下がったの。」と仲良しの真知子ちゃんから相談された気がした。
真知子ちゃんや同じ小学校の友達と成績の話をするのは初めてだ。
親しくなったひろこちゃんに聞いてみようと思いつき、「友達に聞いてみるわ。」と応えたことを思い出した。
桜の木の下で、「テストの点がどうしたらよくなるか?って、友達から相談されたんよ。どう思う?」とひろこちゃんに聞いてみた。
即座に「それはテストに出そうな問題を勉強して覚えるんよ。」と返ってきた。
「なるほどね。」と私はすぐの返事に、少し驚いた。
「成績のよい友達と、テストに出そうなことを紙に書いて教え合っちょるんよ。今度見せちゃげるわ。」とひろこちゃん。
「すごいね。よろしくね。」と、私は納得してほんとうに感心した。
「2年になって、同じ組になれるとええね。元気でね。」と言って別れた。
始業式の日、ひろこちゃんと同じ組になり大喜び。
ひろこちゃんの家に行くことが増え、新しいことや風景に出会って楽しくなった。
1学期の中間テストの前に、約束どおりテストに出そうな問題を書いたレポート用紙を、見せてくれた。
その上、色々な記憶カードまで教えてくれた。
みんなが大事なことを覚えるために工夫していることを知り、またまた感心する。
テストに出そうなことをレポート用紙に写して、真知子ちゃんに渡した。
「これを写して勉強して覚えるわ。」と、真知子ちゃんは真面目な顔。
色々な記憶カードは知っていたようだ。
次の日、レポート用紙を返してくれた。
私は、バレーボール部のクラブ活動を続けていて、2年生なるとボール拾いが減って、レシーブやパスの練習が多くなり、きつくなったと感じていた。
帰宅して、夕食と入浴を終えて宿題をするだけで精一杯だった。
テスト前はクラブ活動がお休みだから、テストのための勉強をすればいいのだが、私は体を動かすことが好きだし、そうしないと落ち着かない。
ひろこちゃんや他の友達に誘われたら、サイクリング気分で自転車に乗り、喜んで遊びに出かけた。
いつも遠くへ行きすぎたり、体を動かしすぎて疲れてしまい、家に帰ってから勉強はほとんど出来ない。
テストのためのレポート用紙は、机の上に置いたままだった。

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