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3Dプリンター 

2013年09月06日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし

 パソコンの世帯普及率は、内閣府調査によると、2人以上の世帯で、2012年度末で78%である。また、インターネットの世帯普及率は、総務省調査によると、2012年末で86%とのことだ。

 パソコンやインターネットの普及に伴い、各家庭での卓上プリンターの保有が進み、プリンターの保有率は、今や90%を超えているという。

 私のところには、エプソン製の卓上プリンターがある。新聞その他の印刷原稿からコピーすることはもちろん、一番多いのは、パソコンからウェブ上の記事を印刷することであり、毎日、頻繁にプリンターを使用している。

 今の世の中は、パソコンとプリンターさえあれば、何でも簡単、手軽に印刷でき、便利だし、大変重宝している。

 そんなわけで、毎日お世話になっているプリンターは、印刷するための機械である。

 印刷とは、インクにより、紙などの媒体に文字や絵、写真等の画像を再現することを指し、印刷された物を印刷物という。
 自明のことだ。

 しかし、現代では、2次元の媒体に限らず、車体などの3次元の曲面に直接印刷する技術も開発されているそうだ。印刷がカバーする範囲は極めて広く、気体以外のすべての物体に対して印刷が可能であるとされている。ゲル状の物体にすら印刷が可能な技術があるというから、驚きだ。

 ここで、2次元とは、縦・横の平面世界であり、3次元とは、縦・横・奥行きのある立体世界である。

 だから、印刷で、2次元の媒体に印刷とは、紙などの縦・横の平面に印刷することであり、3次元の媒体に印刷とは、車体などの縦・横・奥行きのある立体に印刷する
ことである。

 次元は、英語ではdimension ディメンジョンであるから、2次元は2D、3次元は3Dと表現される。

 毎日使っているプリンターで紙に印刷しているから、2Dは分かるが、3Dになると、立体に、立体のままに印刷と聞くと、そんなことができるのか、と驚いてしまう。

 今の世の中は、ネットで画像や映像を見ることができるので、理解が進みやすい。便利な世の中だと感心することしきりである。

 そこで、ネットを見ていたら、印刷の技術で、「どんなモノにも文字や絵を印刷できる立体プリンター」なるものが出てきた。ネットで見た映像を基に、その説明を以下に掲げる。
 
? プリンターというと、普通は平らな紙にしか印刷できないが、この立体プリンターは、どんなモノの表面にでも、例えば、ボールやピーナッツといった平面以外の印刷対象の表面に任意の文字や絵を印刷することができる。
 
? 仕組み自体は、産業用のプリンターと同じだが、家庭やオフィスに導入できるような手頃な価格399ドル(約4万円)で買うことができる。

? 特殊なインクを使っており、木材、金属、プラスチック、ゴム、ガラス、紙、皮革など、あらゆるものに印刷することができる。

? 使い方は、印刷対象ごとの印刷の雛形となるコンピュータデータを含むテンプレートをセットし、印刷面にあてがって印字するための突起物にインクをつけ、最後に印刷面に押し付ければ印刷が完成する。
 テンプレートをセットすると、印字するための突起物が印刷対象の印刷面にフィットするべく、変形する仕組みのようだ。

? 食べられるインクを使えば、食べ物にも印刷できるため、あらゆるものに好きな文字や絵を描くことができる。

 非常にユニークな立体プリンターとの触れ込みであるが、納得できるし、まあ、驚きは驚きでも、納得できる驚きである。

 ここで、くだんの印刷の定義を思い出す。

 印刷とは、インクにより、紙などの媒体に文字や絵、写真等の画像を再現することを指し、印刷された物を印刷物という。

 そのとおりだ。私が使っているプリンターは紙という平面の媒体に、「どんなモノにも文字や絵を印刷できる立体プリンター」は、平面以外の立体の媒体に、文字や
画像を再現する。その印刷された物は印刷物だ。

 これらに共通するのは、平面であれ、立体であれ、換言すれば、2Dであれ、3Dであれ、与えられた物というか、既にある物の表面にインクで文字や画像を再現する
ことだ。


 さしづめ、私が使っているプリンターは2Dプリンターで、「どんなモノにも文字や絵を印刷できる立体プリンター」は3Dプリンターだなと思った。

 そうしたら、「立体に印刷」での検索にヒットした中に、「ものスゴい印刷-衝撃の立体印刷」というのがあることに気づいた。

 「どんなモノにも文字や絵を印刷できる立体プリンター」で納得できる驚きを経験したばかりだ。「衝撃の立体印刷」の衝撃は、どの程度なんだろう、ぐらいの気持ちだった。
 
 以下、「衝撃の立体印刷」の映像に沿って記述する。

? 「衝撃の立体印刷」で用いる3Dプリント技術は、3次元のデータを取り込むことにより立体物を造り出すプリンターである。

? モノ作りには欠かせない大事な技術である。

? 材質は、石膏ベースの粉末であり、紙ではなく、粉末を固めて立体物を造り出す。

? 3Dプリント技術は、印刷の常識をくつがえす技術である。 
 
 ここで、高級そうなメロンが出てくる。そして、そのメロンとそっくりな立体物を印刷で造り出してみせるという。そんな、バカなと思う。

 手順は次のとおりに進む。

? コンピュータで本物のメロンの3Dデータを作成する。 

? 印刷開始ボタンを押す。すると、粉末にインクと接着剤が吹き付けられ、
1回目の印刷で平面ベースで1層目の印刷物ができる。その後、これが繰り返される。
 順次、
2回目の印刷で平面ベースで2層目の印刷物ができる。
3回目の印刷で平面ベースで3層目の印刷物ができる。   
 というわけだ。

? 粉末にインクと接着剤が吹き付けられるという印刷を繰り返すことによって、層が積み重なっていって、立体の印刷物ができあがる。
 立体の印刷物ができあがるということは、本物のメロンとそっくりの立体物が造り出されるのだ。形も色も模様も、もちろんメロンの茎までも、本物のメロンとそっくり同じものだ。

? 3Dプリント技術は、造形と塗装を同時に行う技術である。

 これは、掛け値なしに、「衝撃の立体印刷」である。

 映像では、本物のメロンの3Dデータを使って、本物のメロンとそっくり同じ立体物を造るほかに、「家の模型」の3Dデータを使って、本物の「家の模型」とそっくり同じ立体物を造るのを見せてくれる。
 「家の模型」の屋根部分を取り外すと、外からは見えない家の内部までもが立体で造られているのだ。

 つまり、3Dプリント技術を用いれば、外から見える部分はもちろん、外からは見えない内部の部分まで、立体物を造り出すことができる。

 これは、まさに衝撃である。

 そして、映像投稿時期が2007年9月2日であるのを知って、更に衝撃を受けた。今から6年も前に3Dプリント技術が実用化されていることになる。


 「衝撃の立体印刷」である3Dプリント技術を用いたプリンター。これこそが正しい意味での3Dプリンターであると分かった。

 3Dプリンターは、今後、ものづくりに革命をもたらすだろう。

 ものづくり本家の日本こそが、3Dプリンターそれ自体の技術革新と3Dプリンターの活用技術の革新に、国を挙げて取り組むべきだ。きっと、日本再生のカギになる。

 既に、アメリカ政府は、3Dプリンターの研究促進のために6,000万ドル(約60億円)の補助金プログラムを創設している。ヨーロッパ連合でも同様のプログラムが計画されているという。

 日本政府も、成長戦略での3Dプリンターへの投資を後押しする支援措置の検討などという悠長なことをしていないで、もっと強力に取り組むべきだ。100億円の補助金
プログラムを創設したっていい。それだけの価値は十分にある。

 本来であれば、5年も前に取り組むべき事案だ。しかし、まだ遅くはない。

 
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